~あなた~
好きな食べ物は?
ダンス歴どんくらい?
俺あなたちゃんのダンス好きなんだよねー。
あ、これめっちゃうまいよ!
てかさー、この前隼がさー、
・・・などなど、さっきから亜嵐くんのマシンガントークが止まらない。
結局端っこになった私だけど、ゆっくりなんてしてられなくて。
ほんと、なんで亜嵐くん、こんなに私に構ってくれるんだろう。
私じゃない方のお隣さんもいるのに。
上手くお返事できない私に嫌気がさしながら、さっきから少し気になる視線。
部屋の端っこと端っこなのに、
カナちゃんからの視線が痛い。
勘違いかなって思っても、むこうを向くと必ずこっちを見てて。
・・・ほんと、ごめんなさい、、
隣のこの方は気づいてるのかわからないけど・・・・・・。
お酒も回っているのか、ちょっと拗ねたような亜嵐くん。
確かに、心の中では 亜嵐くんって呼んでるけど、本人に言ったことはない。
けど、改めて言う程でもないし、恥ずかしい。
会話の流れで言おうと決め、またもや苦笑いで流した。
お酒の力もちょこっと借りて、初対面のときからは考えられないくらい仲良くなった私たち。
送るよー。なんて言ってる亜嵐くんはもうヘロヘロで、とてもじゃないけどそんなの不可能。
見かねたマネージャーさんが送ってくれることになり、大きな車に私まで乗せてもらった。
そんな時聞こえたのは、マンガやアニメでよく見るセリフ。
〝なんであいつが亜嵐くんと一緒なの?〟













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。