俺はななめ右前の席─爽良の方を見る。
爽良にはお兄さんがいたのか。
ねるねるねるねに醤油をぶちこむお兄さんが。
今醤油で爆笑したのが─確か、月島 心咲だっけな。
アイツとは中学が一緒だったんだが、とにかくゲラだ。
衝撃発言をしたのは、このクラスのムードメーカーの日向 駈だ。
彼とは中学は違うが、家が近い。
月島と日向は幼馴染らしい。
なぜか望月のみに聞いている「望月 彩人を愛でる会」の会員が、夜倉 るなだ。
鬱陶しい女子にも対応を変えないところがモテるんだろうなぁ。
ねるねるねるねが苦手なのが、陽キャグループ最後のメンバー、星野 優だ。
彼はバスケ部で、1年でありながらもうレギュラーをとっているらしい。
考えてみると、陽キャグループをじっくりと見たことはなかったかもしれない。
爽良、望月、月島、日向、夜倉、星野。
異色のグループだなぁ。
俺が一生踏み込むことのない世界の人たちだけれど。
俺はそんなことを考えながら、昨日夜更かしして抜けていない疲れをとるため、深い眠りについた。
そして、数学教師にチョークをぶん投げられたのは、また別の話。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。