いつも通り、普通に廊下を歩いていたことだった。
ふと、教室から
「来世は個性が宿ると信じて…」
「屋上からのワンチャンダイブ!!」
という声が聞こえた。
あまりにも酷い発言すぎて、言われてる人を哀れに思い、ちょっと教室を覗いてみた。
言われているのは、緑谷さんだった。
しばらく見ていたら、いつの間にか……
緑谷さんを庇っていた。
「は?」
『人に向かってその発言は……』
『本当にヒーロー志望なんですか?』
小生のこの発言で一気にキレたらしい。前からBOM!BOM!と聞こえる。
構わず、
『ま、小生は関係ないので〜』
なんて言って、緑谷さんの手を引いて、去った。
背後からは、
爆発音と小生たちを止める声がしたが、無視をした。
「…夢野さん、ありがとう」
気まずい空気の中、緑谷さんが感謝を伝えてきた。
『いえ、あれは当然のことでしょう?
貴方の好きなヒーローも同じことをすると思いますが』
…まぁ、感謝をされることは悪くないですが。
「あ、僕寄るところあるから、先帰ってていいよ」
『ああ、分かりました。では、お先に失礼』
多分、寄るところは爆破されたノートのところだろうな。
ま、小生は関係ありませんので!
ありませんので!(2回目)
普通に帰ります。さよなら〜
まさかまさか、夢にも思って無かったこと(ヘドロ事件)が起こるとは思ってもみなかった。
なんかちゃう
漫画持ってないので、原作通りでは無いですが、ご容赦を。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!