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第27話

 025 . ヤチヨと金
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2026/05/01 11:00 更新





   ─── 朝日side

   あなたちゃんがグループを
   退会してから数日後、突如として
   ライバーあなたのアカウントが消えた。

   それと同時に、乃依の家庭教師だった
   兼井あなたが担当から外れた。




酒寄 朝日 
……ほんと、何考えとるんや





   一言だけを残して消えたあなたちゃん。
   そんな姿に、焦りとイラつきが募っていった。

   拍車をかけるように、
   ツクヨミ内でも聞こえる小さな嘆き。

   " 貧乏姫のガチ引退 "




︎︎
 え、貧乏姫のアカウント 
 無くなってない?
︎︎
 ガチじゃん……嘘でしょ? 
︎︎
 引退するって言ってはいたけど、 
 こんな急なんて聞いてないよ…… 





   理由も、考えも、あなたちゃんは
   いつも自分から何も言わない。

   でも俺たちの話を断るくせに、強引に押せば
   文句を言いつつも楽しそうに笑う。

   そんな姿を見るのが、
   日常になっていたのかもしれない。

   いざ居なくなったあなたちゃんの影を見て、
   そんなことを思った。





 駒沢 乃依
……朝日、あなたが
 駒沢 雷
アカウントごと消すなんて
思ってもいなかったから、動揺してる
酒寄 朝日 
俺もだ。
せめて何があったのか
だけでも言ってくれればな……





   最初は、興味本位でコラボした相手。
   気になったから、面白そうだったから。




 駒沢 雷
いつの間にか、俺たちブラックオニキスに
あなたがいるのが当たり前になっていたな
 駒沢 乃依
あなた、面白いから見てて飽きないんだよね。
たまに心配通り越して引く時あるけど





   それが、居て当たり前の存在に変わっていた。
   乃依と雷も、俺と同様の気持ちだった。

   だからこそ、もう一度
   あなたちゃんに会って話をしたい。




酒寄 朝日 
……もしかしてヤチヨちゃんなら、
何か知ってたりするんじゃないか?





   そんな時に閃いたのは、1つの案。

   でもツクヨミでのことなら、
   どんな案よりも信じられる絶対的な話。

   ─── ツクヨミの管理人、
   月見ヤチヨに尋ねること。




 駒沢 乃依
確かに…!
あなたがやめた理由がツクヨミなら、
ヤチヨが調べられるかも
 駒沢 雷
ヤチヨに聞いてみよう、
あなたについて
酒寄 朝日 
よし、決まりだな





   そしてその晩、
   俺たちはヤチヨちゃんの元へ向かった。




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