第26話

崩壊してゆく○○市
1,207
2023/04/22 13:43 更新


(あなたの名前視点)



朝起きると、外は大変な事になっていた。
バッカデカイ台風でも直撃したのかってくらいの嵐。


あなた
滅多に台風なんて直撃しないに、てか今台風の時期でもないっての!
とりあえず、テレビつけてみましょ!
ニュースで何かやってるかもしれないわ


リビングにあるテレビをつける。
やっぱり緊急速報が流れていた。



「本日未明、○○県○○市の上空にて今まで見た事のない巨大な雨雲が発生しております」

「雨雲…というよりはほとんど台風に近い天候ですね」

「よく見るとこの台風と思われる雨雲は○○市から一切動いていないようです!」

「中心には目が無く、やはり台風ではないのでしょうか」

「…分かりません、とにかく○○市民の皆様は早急に避難をしてください!どうやら○○市以外の場所では晴天のようです!○○市を一刻も早く離れてください!避難用シェルターが近くにある場合はそこへ逃げてください!」






あなた
う、ウソでしょ?
ここだけ?
そんな事ってある?
急にこんな荒れた天気になったから、市民の方々は避難出来てない可能性が高いわね
警察や自衛隊も動いてるみたいだけど、念の為私達も動くわ!
あなた
う、うん!そうしよう!


自慢ではないが、私の家は超お金持ちであなたの名字財閥が運営している会社はたくさんある。
もちろん、あなたの名字財閥が作った超強力な避難用シェルターなんかあっちこっちにポンポンある!
オカンはその総括の女社長だ。
こういう時、オカンはめちゃめちゃ頼りになる。



アンタは避難しなさい!
可愛い顔に傷が出来た日なんかお母さん卒倒しちゃうわっ
あなた
お、オカン…
今そんな事言ってる場合じゃないでしょうが!


そうだ、鍾離様と司沙くんは無事だろうか…
うぅ、こんな事なら連絡先交換しとけば良かったよ


あなた
そんな事よりオカン!
鍾離様と司沙くんが心配だよ!
そんな事?!
うっ、…そうね、鍾離先生は多分大丈夫としても、ストーカー野郎はぶっちゃけどうでも…
あなた
オ〜カ〜ン〜?(黒笑)
ごめんごめん!今のウソウソ!
二人を探しつつ避難誘導するわよ!
あなた
行こう!


オカンは携帯であなたの名字グループの総力を上げて市民達の避難誘導をするようにと指示を出す。
そして私とオカンとオカンの秘書さんと一緒に鍾離様と司沙くんを探しに向かった。














(鍾離視点)



家から出て数メートルほど行っただけで水が膝下辺りまで来てていた。
これでは動き辛い!






鍾離
鍾離
司沙、平気か?!
遍 司沙
な、なんとか!
風も強いし、この洪水のせいで動き辛いけどねっ


なるべく元素の力は温存しておきたいが、どうする…っ



「た、たすけて!!」



鍾離
鍾離
?!
遍 司沙
っ!
鍾離さん!アレ!あそこ!!
子供が流されてる!!


洪水と化した道路で、幼い少女が流れていた。


鍾離
鍾離
今助ける!待っていろ!


俺は躊躇する事なく元素力を使い、幼い少女に盾を付与する。
盾の中で少女は溺れずに済んだ。


遍 司沙
くっ、こっちだよ!
よし、もう安心だ!
直ぐにパパとママの所に行こうな

「ありがとう……おにいちゃんたち」
鍾離
鍾離
このような天候ではまともに身動きが取れないなっ
この少女の親はどこだ?
遍 司沙
鍾離さん!あそこに避難用シェルターがある!
一旦あそこに行こう!
もしかしたら、この子のご両親がいるかもしれない!
鍾離
鍾離
あぁ、承知した!


避難用しぇるたーとやらに向かうと、この少女の親が居て、礼を言われた。
このしぇるたーに入る直前に、強い風に煽られ手を離してしまい流されてしまったようだ。
よく見るとしぇるたーの中にはあまり人がいないようだった。
おそらく避難しきれてないのかもしれない。

早くなんとかしなくては…




鍾離
鍾離
司沙もここに居ろ
俺はあなたの名前を探しに行く!
遍 司沙
鍾離さん!
…っ……僕が居ても足手まといにしか、ならない…
……分かった、あなたの名前ちゃんを助けてあげて!
鍾離
鍾離
すまない、司沙
任せろ


俺はしぇるたーから出て、再び彼女を探しに出た。











(あなたの名前視点)


風が強いっ!
気を抜くと吹き飛ばされそうだ!



あなた
住民の皆様!
聞こえてますか?!
この近くに避難用シェルターがあります!
そこへ避難してください!
子供やお年寄りの方を最優先に救助して!
避難用シェルターに!
この道は流石に危険ね!
救助隊!あの団地の方へ!

私のアパートの近くまで来たけど、鍾離様と司沙くんが見当たらない!
司沙くんが多分避難用シェルターの場所知ってると思うからもしかしたらそこに避難してるのかも!

あなたの名前!
そこは危ないわ!!建物が崩れっ!
あなた
え?


3階建てのアパートが崩れ落ちてくる。
ウソっ!しぬっ!




鍾離
鍾離
あなたの名前っ!!!!


鍾離様の声がした気がした。
思わず目を瞑る。

衝撃は、…来なかった。

恐る恐る目を開けると見覚えのあるシールド




鍾離
鍾離
はぁっ、はぁっ……間に合って、良かった
あなた
鍾離様っ!


玉璋シールドが剥がれ、鍾離様に駆け寄ろうと無我夢中で足を動かす。
強い風と足にまとわりつく洪水のせいでうまく動かないっ



鍾離
鍾離
くっ、…ハアァ!


鍾離様は周囲にいた人達に玉璋シールドを付与して被害を最小限にしようとしてくれてる。
かなり元素の力を使うのに!
このままじゃ、鍾離様が消えてしまう!!



あなた
鍾離様!!
ダメっ!!
力を使い過ぎたら!!
鍾離
鍾離
あなたの名前っ!!


鍾離様が必死に駆け寄り手を伸ばす。
私も、手を伸ばす。



あなた
鍾離様っ!!



手が届くと同時に引き寄せられ、抱きしめられた。



鍾離
鍾離
良かったっ、無事で…っ
あなた
鍾離様…、鍾離様も、無事でよかった…っ
あなた
鍾離様!司沙くんは?!
鍾離
鍾離
司沙なら問題ない、避難用しぇるたーとやらに居る
安心していい
あなた
よかった、よかった…
鍾離先生!!
ここは私達に任せてあなたの名前を連れて早く避難してちょうだい!!
あなた
オカン!!
私なら平気よ!!
こんな所で死んでたまるもんですか!
鍾離先生!早く!!
鍾離
鍾離
……承知した、行くぞあなたの名前!
あなた
…絶対気をつけてよ?!
絶対だよ!!
当たり前だのクラッカーよ!
あなた
古いよそのギャグ!!



鍾離様は私を抱きかかえ、どこかへと向かって行く。


鍾離
鍾離
司沙の居る避難用しぇるたーに向かうぞ!
あなた
は、はい!


鍾離様の表情は辛そうだった。
あんな大人数に玉璋シールドを付与したのだ。
元素の力が弱まっているのに、無理してる…っ

私は……貴方の為に何が、出来るのだろう…



鍾離
鍾離
心配するな
俺がなんとかする
だから、お前には笑っていてほしい
あなた
っ!
鍾離様……


鍾離様は優しく微笑んで私に言った。


その時だった。



強かった風が、更に強くなり

抱き抱えてくれていた貴方の腕から体が飛び

繋いでいたその手が、離れて行く。




全てがスローモーションのように見え、貴方の手が



ハナレテイク………………












To Be Continued……





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