SIDE 慧
やっと寝てくれた大貴くんと侑李くん。
侑李くん、あれは相当なトラウマ持ってるな…。
深く突っ込まなかったけど、さっきパニックになって
暴れてしまった時に見えたお腹や腕の傷と痣。
大貴くんの体には見当たらなかったから
きっと侑李くんだけ……といったところだろう。
それでも大貴くんもその空間にいたなら
相当精神は削られている。
体は疲れているはずだし
倒れ込んでもおかしくない状態で
侑李くんを守るために
一生懸命起きていようと頑張る姿は
どこかいじらしくもあり、痛々しくもあった。
胸の奥の方が、ツンとする感覚も、少しだけ。
マグカップをテーブルに置く音がコトンと響く。
雄也のがコーヒーで、俺のがカフェオレ。
ミルク濃いめ、毎回覚えていてくれる。
2人がけのソファにどかっと座ると
ふと背中に温かい重みを感じた。
なぜか雄也が背中をさすってくれている。
俺、なんか心配かけたかな。
自覚はないんだけど…
まぁ雄也が心配するのも無理はない。
あの時は確かに大変だった。
元はと言えば雄也のせいだけどね…?笑
今はもう大丈夫だよ、雄也。
…ま、"あの時の話"は、大貴くんと侑李くんが
聞こうとしてくれた時に話そう。
海の音が遠く聞こえるのが心地いい。
大貴くんと侑李くん、朝まで寝られると良いな。
顔真っ赤にしてそっぽむいて
手だけ差し出してくる雄也。
あのねぇ…笑
いつから付き合ってるんだっけ俺ら?笑
手繋ぐだけで照れるとか
そんなうぶなカップルじゃないでしょうよ
ま、雄也から甘えてくることなんて滅多にないからね。
そのまま手を繋いで雄也に体重を預ける。
雄也の匂いがふわっと香り、
安心して体の力が抜けていく。
ネックレスをまだ外していないのか
シャラ…と耳元で擦れる音。
ソファにあった大きめなブランケットを
肩までかけてくれる。
首筋に顔をうずめてわざとちょっとだけ
意地悪なキスを落とす。
ふふ、こう見えて俺も攻めることあるんだよ?
主です🧸
更新遅くなってすみません〜〜〜!💦💦
あけましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくおねがいします❣️











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。