あなたちゃんはきっと覚えてない。
君が初めて出会ったと思っているよりも
前に会っていることを。
JCCからの任務が終わって
寮に帰ろうとしていたところで
赤尾が誰かを背負って
僕達の元までやってきた。
僕はたまたま持っていたゼリーを
赤尾に渡し、女の子に食べさせた。
車での走行中。
僕が膝枕をしている様子を
赤尾が馬鹿にしながら笑っているところ
その女の子が目を覚ました。
赤尾がやれって言ったくせに……
女の子は体を起こして、
自分のことより僕の任務で怪我した
その傷を心配してきた。
二人がそういって
女の子の様子を聞いていたが
僕はその女の子が
心配してきたことに驚いていた。
赤尾はニヤニヤしながら
冗談で言ったんだろうけど
あなたちゃんは
バックから絆創膏を取り出して、
赤尾に渡した。
そういって絆創膏を僕達に渡してから
JCCの運転手に止めてほしいと頼むあなたちゃん。
そういって、降りると同時に
僕の耳元で耳打ちしてきた。
照れながらそういう
あなたちゃんに興味を持った。
もう一度会って話したいと。
君に会えて良かったよ、あなたちゃん











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。