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第40話

40.WE LOVE YOU EMILE !!!
499
2024/06/15 03:00
※gremを少し
※最後まで見て🥺
エーミール
…ん、

目を開けると、自分の部屋の天井が見えた。
医務室でも病院でもない、自分の部屋…。
誰かが運んでくれたのですね。
エーミール
…帰ってきたんだ
とても嬉しい。自分の部屋の香りに酔い惚れる(実際は酔っても惚れてもないです)。
エーミール
下へ行くのちょっとめんどくさいな…
まぁいいでしょ、許してくれるやろ
そう言って本棚から一冊手に取る。
最近忙しいかったので本なんて読めなかったから。病院にいるときもただ寝て過ごすだけでした。
ベッドに転がり本を開く。
1ページ…2ページと読み進めていく。



グルッペン
それおもろい?
エーミール
ひぎゃぁぁぁ!?!?
グルッペン
うるせぇな!このくだり二回目だゾ!!
いつのまにか私の隣にグルッペンが寝転んでいた…。なんで気付かなかったの私…。
エーミール
はぁ…はぁ…な、なんでいるんですか?!
グルッペン
返事してくれないエミ兄やんが悪〜い
エーミール
ノックしました?
グルッペン
したぞ?
エーミール
あーすみません…
いやでも!!返事がないなら普通留守って考えません!?
グルッペン
考えない。
エーミール
まじか…
エーミール
まぁ…ええです。何用で?

グルッペン
脚も腹も治し、チーノと仲直りしたそうじゃないか。
エーミール
!!


仰向けで寝転ぶ私に馬乗りする彼。
本は取り上げられベッドの隅に置かれる。
エーミール
ぁ…あぅ、グルッペ…
グルッペン
俺はこのときを楽しみにしていたぞ。
お前もだろ?
エーミール
ぁ……
やばいやばいやばい顔が見れない。
なんだこれどうなってんの。
エーミール
グルッペン、キス…
グルッペン
分かってる

グルッペンが背中を倒し私と顔が近くなる。
あぁ、なんでそんなかっこいいんだよ。
グルッペン
はは!顔真っ赤だな!!
エーミール
ん、は、はやく
エーミール
誰か来たらどうすんの…、
グルッペン
誰か来ても俺は続けるぞ
エーミール
キスを?
グルッペン
…分かってるくせに
そう言い私の腰をつっーと撫でる。

…え?もしかして…、
エーミール
セッ……
グルッペン
うん。
エーミール
はぁ!?!?
グルッペン
おっと、そこまでは行きたくないか。
エーミール
いや、心のじゅんび……
グルッペン
ははは、大丈夫。

私の頬に手を添え、グッと顔を近づける。

唇が当たって、舌が入ってくる。
エーミール
ん、んぅ、ちょ、…はぁっ、ま、って…、
グルッペン
んっ…、ふぅ、なんだ?
エーミール
その……えっと…


エーミール
います…横…
グルッペン
横??
右を見ると結構な人数でお出迎えされていた…。

あーー!!なんでいるの!!恥ずかしいから来ないでよ!!!
ゾム
うぃーっす
チーノ
回収しにきましたー
エーミール
え?なにをですか?
ロボロ
エミさんを汚す不届き者でーす
トントン
よっしゃ!お前ら!かかれー!!

トントンさんの合図で皆さんがグルッペンに襲いかかる。


グルッペンは引きずられ部屋を追い出された。
エーミール
仕事早すぎ…
抵抗する間もなかったよ…
鬱先生
うぅ…エミさん可哀想に…
エーミール
な、なんですか…
鬱先生
無理やりされたんやろ……
ショッピ
無理やりはだめやわ……
エーミール
無理やりだなんて…そんな…、
シャオロン
しかもさ、舌入れるって!!大罪ですよね?
コネシマ
大罪っすね…。刑務所確定
エーミール
や、やめてください!確かに舌入れるのは聞いてなかったですけど…いいんです!!
トントン
なんで?
エーミール
な、なんで…?

そんなの一つしか答えはないだろう。
エーミール
そりゃ…

エーミール
…そっか。だめだ

皆さんは私のことが好きなんでしたね。
エーミール
…自分が気持ち悪い変態だからだよ


オスマン
そんな回答でええの?
エーミール
……、
オスマン
ほんまはちゃうんじゃないの。
俺らに気使ってるんじゃないの。
トントン
まぁ、分かってるで。アンタが言いたいこと。
コネシマ
バレバレやもんなぁ笑
エーミール
いや…いいです。
エーミール
なんかどうでもいいです。
エーミール
なんで好きかもよくわからんし、殺されかけたし。なんで追いかけてたんや俺。
シャオロン
あー…えっと、エミさん?

なんで涙が溢れるんだろう。
自分の口から出た言葉なのに。心の隅の隅できっと思っているはずなのに。
エーミール
なんで…なんで、私っ、殺されるほど悪いことしてなかったのに…、

"殺されかけた"

それがトリガーで涙が止まらなくなった。
過ぎたことだし無理やり忘れ去ろうとしたのに。なんでこういうときに思い出すんだよ
オスマン
エミさん、大丈夫か。ごめんな、ほんまにごめんな…。
ゾム
エミさん、落ち着いて。涙拭こ
ショッピ
エミさん、背中さすります。


グルッペン
はぁ…全く。情けないぞ
ロボロ
グルッペン!?
チーノ
なんでいんすか…

グルッペン
そんな事いいだろ。
たくっ…エーミール、元気出せコラ
エーミール
は…はい
グルッペン
殺されかけた?そんなの当時の俺がお前を嫌っていたんだよ。
グルッペン
殺したいほど憎かった。だけど殺したらお前の"お味方"さんが怒るだろ?

グルッペン
でも今は違う…お前の周りの人間関係が良くなりいい噂を耳にするようになってな。
グルッペン
初期の無能なお前とはオサラバしたようで。
エーミール
…まぁ…、変わりましたね
エーミール
もう皆さん優しいですし…そんな不安とかないです
グルッペン
んー…で?なんで泣いてた?発端は?
鬱先生
グルちゃんのせい
グルッペン
あー俺…どうせ俺らの関係うんぬんだろ?
鬱先生
そっすね!
グルッペン
エーミール、俺らはこのままの関係でいようじゃないか。
エーミール
…うん
グルッペン
そんな悲しい顔すんなよ…でもお前の気持ちもわかる。
グルッペン
大学のときのアレは嬉しかったゾ?笑
エーミール
ちょっ…!!////
シャオロン
え?なになに?なんの話?
ゾム
ちょやめろ嫉妬するから
グルッペン
はは!
グルッペン
…で、エーミール。さっきの続きだが、
エーミール
いえ!もう大丈夫です、分かりました。

立ち上がってグルッペンに抱きつく。
エーミール
楽しい時間をありがとうございました。嬉しかったです。
グルッペン
…うん

エーミール
皆好きです、皆ね。
ゾム
じゃあ俺もぎゅーして!!
シャオロン
俺も好きやろ!?だから俺もぎゅー!
エーミール
あわわわ…!
鬱先生
困らすなよ笑
ショッピ
俺もぎゅーしてほしい
チーノ
俺もー!!
鬱先生
おいー…まぁ…ええか。俺もしてもらお
ロボロ
エミさん!かかんでーな!
エーミール
あら、
はい、ぎゅー!
ロボロ
えへへ
トントン
うわきっしょ〜。
エーミール
トントンさんもぎゅー!
トントン
えっ…あ、ちょっ…//
コネシマ
童貞や笑
トントン
黙れ脱税
コネシマ
してへんわ!!


オスマン
騒がしいなぁ〜。でもこれくらいがいっちゃん楽しいもんよな
グルッペン
そうだな。お前もしてもらえよ
オスマン
いや……俺は…
エーミール
オスマンさんっ
オスマン
エ、エミさん…
エーミール
もう大丈夫ですよ。気にしないで?
エーミール
はい、ぎゅ〜!
オスマン
…ふふ、エミさんはお気楽さんやなぁ
エーミール
ちょっと!バカって?
オスマン
言ってへんよ?笑
グルッペン
笑ってんの怖い
オスマン
うるさいめう
グルッペン
JK!!

エーミール
でも、ほんと良かったです
エーミール
辛かった時いっそのこと死んでしまおうかとも思っていたのですが。
エーミール
皆さんの優しさに気づけて触れられ、とてもありがたく思います。
ゾム
俺らも感謝せなあかんな。エミさんの可愛さとエr…、に気づいたからな。
エーミール
何を言いかけました?
鬱先生
ゾムの言う通り。
痛くしてごめんな?あんとき
エーミール
いやいや、そんな…
鬱先生
謝ること多すぎてな…でもその倍に感謝することも多いんや
トントン
そやなぁ、俺はリハビリ頑張ってたのがめちゃめちゃ感謝やわ
シャオロン
俺もそう思う!エミさんめっちゃかっこよかったよ!
ゾム
俺も同感
エーミール
はは、怪我が大したことなかったんで…
チーノ
大したこと…?まぁええか。
エミさん!俺はキスしてくれたのに感謝します!
エーミール
ええー
ショッピ
俺もそれに関しては一生感謝します。
でもそれ以上に猫の件あざした。
エーミール
うん!また触らせてね
ショッピ
!!いつでもっす!!
エーミール
元気やね
コネシマ
俺も感謝しとるよ?エミさん
コネシマ
俺はねぇー、エミさんとデートできたのがとてもありがたいって思ってるよ
ショッピ
は?デート?
ロボロ
おい聞いてへんぞなんやそれ
エーミール
デ、デート…なんですかあれ
コネシマ
キスもしたもんな!だからデート!
鬱先生
童貞や
エーミール
うっせ!
コネシマ
うっせ!

オスマン
エーミール。俺もな、お前にありがとうって言わへんと。
エーミール
はい、オスマンさん
オスマン
傷治してくれてありがとうな。
エーミール
ふふ、いえいえ
グルッペン
こちらからもそれについては感謝しよう
エーミール
自分で命令しといて…
グルッペン
わ、わるい
エーミール
いいですよ?許しますよ?
グルッペン
うむ…
トントン
許されてるんかそれ…
グルッペン
優しいもんね!!
エーミール
……
グルッペン
目つき悪いんだゾ…

エーミール
みなさん。わざわざ感謝の言葉ありがとうございます。
エーミール
愛してますよ!みんな!

ゾム
じゃあお返事せんとな?
グルッペン
うむ、お前らいくぞ。せーのっ


「「「愛してるエーミール!!」」」


エーミール
ヘヘっ!//

※番外編



しんぺい神
いやーほんとエミさんかわいい。
しんぺい神
襲いたい
ひとらんらん
変態じゃん怖いんだけど
兄さん
会いたいなー
ひとらんらん
あーなんかエミさん、いるらしい
兄さん
まじ?
ひとらんらん
うん、退院して帰ってきたんだって
しんぺい神
分かってるのになんで行かんの?
ひとらんらん
んー、あとで会うの。今我慢してあとでエミさんを堪能する
しんぺい神
わー俺よりきもーい
ひとらんらん
冗談きついな
兄さん
俺もあとで会お

やっと!!!書き終わった!!! 
書いて話考える…書いて話考える…ってのを繰り返してたらこんなバカっぽいストーリーになりました。

badendにしたかったけど万人受けしないのでやめました。あとbadendだとemが死にそうなんで!

完結2個目!やったぁー
というわけでここまで読んでくれてありがとうございました☺️

またねー

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