──ねぇ。君は──
──輪廻転生って、信じる?──
No side
とある学園。
この学園には、多くの生徒が通っている。
その中に──
フランスはいつものようにイギリスに絡んで、イギリスは少しめんどくさそうに、でもどこか嬉しそうに受け答えする。
典型的な犬系と、典型的な猫系の名物(?)カップルである。
…この二人は、フランスとイギリス、それぞれ同じ名前の人物の生まれ変わりである。
詳しくは「地面まであと2.5m。」をご覧ください。
…ちょっと変わっているらしい。
in 教室
いつも通り教室に入って、いつも通り席に着く。
一限が始まるまでの間、フランスはずっとイギリスの席の近くに居た。
なんならイギリスの上に座っていた。
事実、クラスメイトの大半から見られている。
フランスは今日もイギリスを揶揄い倒している。
間も無くして、チャイムが鳴ってからやっとフランスが離れた。
授業の準備は事前に行なっていたらしい。抜け目ない。
授業中は特にこれといった出来事はなく、穏やかな時間が過ぎていった。
…授業中に先生に指名されてフランスが教壇に行く際に盛大に転んでイギリスが心配しまくっていたことを除き。
休み時間も、特に…そう、特にはなにもなかった。
最早日常と化しているものは除く。
そんな二人にも、悩み事があった。
それは、“前世”についてだった。
そう言いつつもイギリスは内心で興味を持っていた。
何年も前の人物を徹底的に探せば、自分の前世が見つかるかもしれない──
まぁ、あまりに途方もない作業だが。
それに、前世が本当にあったのかすらわからない。
まだその時は興味を持っただけだった。
だが、ある日、一気に”それ”は進んだ。
なぜか普段は気にもしないような、何年も前の新聞に目が止まった。
それとなく新聞記事を読んで、すぐに思考停止に陥った。
少しずつ内容を頭の中で整理する。
そこに、書いてあったことは。
そこには、イギリスのよく知るフランスと全く同じ名前で、同じ性別の人のことが書いてあった。
そして。
そう。そこには、フランス──正確には、「フランスという名前の人物」──が、廃ビルから飛び降りて自殺した、というもの。
ここR18G判定にならないで欲しいなー…by創作中の主
イギリスは、「この人物がフランスの前世なわけない」と考えて頭をぶんぶんと横に振った。
そんな時に。
音もなくフランスがイギリスの背後に行き、肩に手を置いてそう声をかけた。
イギリスは驚いてしどともどろになりつつもそう言った。
フランスが新聞を覗き込んでそう言った。
そして、記事の内容を見て──動きが止まった。
フランスが深刻な顔でそう言うから、イギリスはつい吹き出してしまった。
フランスの方を振り返って、頭を軽く撫でながらイギリスはそう言う。
今更気付いたらしい。
その後図書館から出て、二人で帰った。
フランスはもう気にも留めていないようだが、イギリスはまだ引っかかっていた。
↪︎2026/08/10
「地面まであと2.5m。」と同じ予告スタイルでいきます。
ちなみに、本作の投稿頻度と「依存させたいイギリスさん。」の投稿頻度に関連性はありません。本作を書いているから、代表作の投稿頻度が低い、ということは一切ありません。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!