朝 インスタが相互になったとわかって3時間後
今はつまらなすぎる3時間目の化学の授業
ふたつの物質が上手く反応すれば … とか
ほんといつ使うんだよって感じ
こんな難しいことを考えるのはやめて ヤンくんに
もっと近づける方法を探し出してみる
黒板を見ても思いつかないから外を見ていれば
体操服を着た1年生が体育をやっているところだった
ありがたいことに私は窓側の1番後ろの席
先生の目線なんて気にせずにヤンくんを探す
すると目に入ってきたのは遠くからでも
モデルのような体型のニキくんの姿
ニキくんがいるってことは … つまり
ニキくんのように前のファスナーを全開にせず
きちんと体操服を着こなした爽やかなヤンくんの姿が
体操服着てもかっこよくて可愛いとかほんと罪だな
化学の授業なんてことを忘れてヤンくんを見つめる
周りを見つめればニキくんとヤンくんの周りには
大勢の女の子が集っていた
まぁ人気があることは前々からわかってたけど
年上キラーのくせに同い年まで人気があるなんて ……
'' ライバル多いな … '' って考えてれば 背の低めの
女の子がヤンくんの肩を叩いてなにかを伝言し始めた
目を細めつつ女の子とヤンくんのやり取りを見ていれば
聞き取りずらかったのかヤンくんが背を低くして
女の子の口元へと耳を寄せていた
ほぼ恋人の距離と言っても過言では無い
もしかしてヤンくんって案外タラシ … ?
いやいやあんな純粋な目をしたヤンくんがそんなわけ
変な考えをやめてもう一度ふたりに目を向けていれば
ヤンくんがなにかを女の子に伝えてどこかへ歩いていく
ちなみにその女の子はここからでもわかるくらいに
頬を赤く染めて他の女の子と盛り上がっていた
先生にも怒られてヤンくんと女の子のやり取りを見て
インスタ相互になって喜んでたのにその喜びは
何処へ飛んでいったように今の気分は最悪だった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!