「ちょっと!今なんて言ったの!?」
『あっ、明子さん…』
明子「今、いなくなればいいって言ったでしょ!?」
『いや、違くて…』
明子「何が違うのよ!」
明子「娘のあんたがそんなこと言うから
弟はこんな病気になっちゃったのよ!」
『っ…』
明子さんに聞かれちゃった…
明子さんはお父さんのお姉さん。
お父さんがお酒に走るようになってから
明子さんは私とお母さんに鋭い目を向けてた。
けど今は更に鋭い目で私のことを見てる。
そりゃそうだよね、実の父親に
“居なくなれ”とか言ったんだもん。
私が“居なくなれ”って言った1週間後、
お父さんは余命を3ヶ月程残してこの世を去った。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。