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第5話

学生時代の淡い思い出。(終)
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2024/04/21 12:40
あの日から大体4年ほど経ったと思う。

なんだか会うのが気まずくなってあの場所には行っていない。

...でも今でも思い出す。

きっとあれが初恋だったのかな。

まあ思い出したところで...どうにもなんないけど。

だって、今付き合っている人がいるから。

告白されたから...よくわかんないまま付き合って。



これでよかったのかな。




...で、今はその彼の浮気現場を見てしまった。

ソイツは私をもてあそんで楽しんでただけみたい。

...私って本当にバカだ。異性と話すのただでさえ苦手なのに付き合ったから。

これだから...私は。

好きでもないはずだったけど目から...水が。

バカだ。本当。

結局...学生時代、よくいた場所に戻ってきちゃったし。

ベンチに腰かけてすすり泣いていると。
大丈夫ですか?
ハンカチを渡された。
あなた
ッ...ありがとうございます...
泣き顔を見せられるわけもなくうつむいていた。目を合わせないとか失礼かな。

察してくれたのかベンチの隣にその人も腰かけた。
失礼かもしれませんが...何があったんですか?
話せば少しは楽になれるかもって...
...お言葉に甘えて色々吐き出した。相手は誰なのかもわかんないけど。

控えめに背中に手を添えられて。

なんだか知らない人のはずなのにその人の手や声には安心感があって。

さらに涙が。





その人は泣き止むまで隣に居てくれた。
あなた
ごめんなさい...知らない人のこんな話聞かせちゃって...
...いいんですよ。
僕が...一緒に居たくて居ただけなので。
あなた
...ありがとうございます...
顔を上げてみると。

その人は...
あなた
...っEdd...?
Edd
久しぶり、あなたのニックネーム。
Edd
ごめん、つい...話を聞かずにはいられなくて。
あなた
な、なんでEddが謝るの!?
Edd
え?
話を聞いたら、私が急に来なくなったのは引っ越したのかと最初は思っていたけど、

友達に話したら愛想を尽かされただとか嫌われただとか散々な言われよう。

不安になってもう話してくれないと思っていたらしい。

...私も思ってた。

急にあの日、勝手に帰っちゃったから...

嫌われたと思って。

お互いすれ違ってたらしい。
Edd
そうだったの!?
Edd
てっきり...
あなた
ごめんね...急にあんな態度取って...
Edd
いや!いいんだよ!謝らないで?
どこまでも優しい人だ...

と、Eddはスケッチブックを落としました。

風でパラパラとページがめくれて...

今いる、この景色と...私が描かれているページに。
Edd
!?
Eddは素早くスケッチブックを拾った。
Edd
っと...こ、これは...!
珍しくEddはテンパってる。...顔色を赤やら青やらにして。

なんだか昔と変わってない。

私は自分の描いてた風景画を見せた。
Edd
それって...?
それはもちろんこの風景とEddが描いてある絵。
あなた
...私も描いてたんだよね。
Edd
そうなの!?
あなた
よかった...同じで。
あなた
てっきり引かれるかと...
Edd
僕も...
Edd
...あなたのニックネーム。
あなた
Edd
ごめん、あなたのニックネームの気持ちの整理がついてから言うつもりだったけど...。
Edd
...彼氏の代わり...にはならないかもしれないけど、
Edd
僕と付き合ってくれませんか?
あなた
あなた
...はい。もちろん...!
ヌシ
ヌシ
すみません。はい。
ヌシ
ヌシ
リクで描いてみましたけどこんな感じでいいんでしょうか...?

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