第54話

第47話
146
2022/08/14 11:55
雑貨屋さんで一通り買い物を済ませて、店を出た。
(なまえ)
あなた
ねえ、桃
西宮桃
ん?
(なまえ)
あなた
どっか寄りたいとこある?
西宮桃
…じゃあ、前行ったカフェ行きたい
(なまえ)
あなた
よし、行こっか
桃の手を引いて歩き出す。
(なまえ)
あなた
桃ー
西宮桃
何?
(なまえ)
あなた
桃ってまだ私のこと好き?
西宮桃
好きって言ったら迷惑でしょ
(なまえ)
あなた
迷惑じゃないよ
ボソッとこぼした言葉に私は答える。
(なまえ)
あなた
応えてはあげられないけど、受け止めるよ
西宮桃
いっそのこと突き放してくれれば私も諦めれるのに
(なまえ)
あなた
せっかく出来た友達なのに、
突き放すことなんてできないでしょ
西宮桃
気持ち悪いって、思わないの…?
どうかしてるよ…
(なまえ)
あなた
イカれてないと呪術師なんてできないでしょ
私が笑って言うと桃も少しだけ笑った。
西宮桃
そうだね
________________________
次の日
加茂憲紀
加茂憲紀
あなた、おはよう
(なまえ)
あなた
おはよ
加茂憲紀
加茂憲紀
西宮と仲直りできたよ
(なまえ)
あなた
よかったね
加茂憲紀
加茂憲紀
あなた何かしたのかい?
妙に嬉しそうだったよ
(なまえ)
あなた
ちょっとね
なんにせよ二人が仲直りできてよかった。
加茂憲紀
加茂憲紀
あなた、今週の日曜…
西宮桃
あなた!今週の日曜…
(なまえ)
あなた
ごめんね二人とも…w
今週の日曜は出張で任務があるから
加茂憲紀
加茂憲紀
なら仕方ないね、また今度行こうか
西宮桃
そっかぁ…
(なまえ)
あなた
今度出かけるときはさ、みんなで出かけようよ
西宮桃
みんな?って、四人で?
(なまえ)
あなた
そ!四人で出かけようよ
加茂憲紀
加茂憲紀
そうだね、そうしようか
二人で出かけるのはいつでもできるからね
(なまえ)
あなた
じゃ!私今から任務だから行ってくるね!
西宮桃
行ってらー
加茂憲紀
加茂憲紀
気をつけてね
________________________
最近疎遠になっていた幼なじみ(男)から連絡がきた。
幼なじみ
「今度会えない?」
(なまえ)
あなた
「ごめん、忙しくて会えそうにない」
幼なじみ
「土日とかも無理そう?」
(なまえ)
あなた
「うん、土日も用事があったり友達とか彼氏と出かけたりするから」
幼なじみ
「彼氏?いるの?」
うざい。
2回も告白してきたけど、私にはその気がないって言ってるのに。
(なまえ)
あなた
憲紀、お待たせー
加茂憲紀
加茂憲紀
おはよう、あなた
桃と憲紀の喧嘩から二週間。
まだ10月に入ったばっかり。
(なまえ)
あなた
付き合い始めて3ヶ月、か…
加茂憲紀
加茂憲紀
そうだね…
(なまえ)
あなた
七月ぐらいだもんね、付き合い出したのって
加茂憲紀
加茂憲紀
うん
私のスマホが鳴った。
幼なじみからの電話だった。
(なまえ)
あなた
ちょっとごめんね
憲紀に断りを入れてから電話に出る。
(なまえ)
あなた
もしもし
幼なじみ
『もしもし、彼氏ってどういうことなの?』
(なまえ)
あなた
あんたには関係ないでしょ
幼なじみ
『関係ないって…男性恐怖症は』
(なまえ)
あなた
それも大丈夫、ちゃんと考慮してくれる人だから
幼なじみ
『どんな人なの』
(なまえ)
あなた
許嫁の人。だから信頼のおける人だよ
幼なじみ
『あなたは本当にその人のこと好きなの?』
(なまえ)
あなた
しつこいよ。
好きだから付き合ってるの。
好きじゃない人と付き合ったりなんてしないから
加茂憲紀
加茂憲紀
………
幼なじみ
『でも…っ』
(なまえ)
あなた
じゃあね、もう一切連絡してこないで
電話を切ると憲紀が気まずそうに声をかけてきた。
加茂憲紀
加茂憲紀
電話相手の人はあなたのことが好きなのかな…
(なまえ)
あなた
…2回ぐらい告られてる
加茂憲紀
加茂憲紀
本当に私でいいのかい?
(なまえ)
あなた
いいから、付き合ってるんだよ。
そういう気持ちになれたのは、憲紀が初めてだから
その言葉に憲紀はホッとしたようなそんな顔をしていた。

プリ小説オーディオドラマ