重岡「 そんな顔してるなら、言えよ、」
重岡「 どうして元気ないん? 」
私は、なぜか泣きそうになるのを堪えた。
あなた「 だって…… ホサちゃん… 」
重岡くんに断られた時の、ホサちゃんのセツナい作り笑顔が浮かんでやまない。
こうやって、重岡くんの隣を歩いてるだけで、
悪いことをしている
そんな気持ちに蝕まれていくようだった。
重岡「 あなたちゃん?、、俺の話、聞いてくれる? 」
私たちは、近くの公園のベンチに座った。
座った隣に荷物をおろすと、
重岡「 やっと話せるw 」
そう言って、重岡くんは嬉しそうに私を見た。
私はなぜか、その視線を避けたかった。
重岡「 俺な?、好きな人がおんねん… 」
あなた「 …う、うん、」
そんな風に始まった重岡くんの言葉。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。