第66話

重岡くんの話
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2020/01/12 10:51




重岡「 そんな顔してるなら、言えよ、」

重岡「 どうして元気ないん? 」





私は、なぜか泣きそうになるのを堪えた。






あなた「 だって…… ホサちゃん… 」






重岡くんに断られた時の、ホサちゃんのセツナい作り笑顔が浮かんでやまない。


こうやって、重岡くんの隣を歩いてるだけで、






悪いことをしている






そんな気持ちに蝕まれていくようだった。







重岡「 あなたちゃん?、、俺の話、聞いてくれる? 」





私たちは、近くの公園のベンチに座った。



座った隣に荷物をおろすと、





重岡「 やっと話せるw 」





そう言って、重岡くんは嬉しそうに私を見た。



私はなぜか、その視線を避けたかった。








重岡「 俺な?、好きな人がおんねん… 」

あなた「 …う、うん、」





そんな風に始まった重岡くんの言葉。




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