第15話

14 話
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2023/07/02 14:05


あなた
 ( 痛そうにしていないのは純粋に凄いと思うけど…… )


言葉と反してダラダラ垂れる

血を見て少し心配し出す私




…強がってるだけ?大丈夫なのかな…











カイザー
カイザー
ゆみ、お前今こいつに何しようとした?
女
ぇ…?
カイザー
カイザー
何しようとしたって言ってんだよ
女
え、え…か、かい…ざー、??




今まではそんな態度を取られなかったのだろう


冷たく接するカイザーに

「ゆみ」と呼ばれた女は戸惑いを隠せずに

いれない様子だった

















あなた
 ( 私には分からない感情ね… )



女
わ、わたっ…私は…カイザーの為を思って…!
カイザー
カイザー
頼んでねぇ
女
っ、…!!




泣きそうに歪む表情

…なんだか可哀想になってきた



なぜだか口論をし出したし…






あ、もちろん既に他のお客様方には

帰らせてもらった

他のキャスト様にも " break room "に

待機するように支持してある





だってこんな乱暴な女が居るんだから

危ないでしょう?

あ〜〜やっぱり私ってばいい女〜










スタッフ
倉下さん…今のうちにキャスト様方に新しい指示を…
あなた
あ、はい…えっとぉ



私がそう言いかけた瞬間ー















ガシャーーンッッッ








女の周りのボトルが地面に叩き落とされ

壮大に破片が散らばった

液体も「勿体ない」と思う暇も与えず

どばどばと溢れていく始末






うわぁあああっっ……数万ぐらいする

ボトルが…!!








あなた
 ( あの女っまじ許さん…!! )




そう、女の仕業だとてっきり思っていたが

どうやら違うらしく…










カイザー
カイザー
ったく、これぐらい脅さないと脇役モブは帰らねぇからな…
女
!?、っ、か…かいz
カイザー
カイザー
 Halt den Mund黙れ
カイザー
カイザー
お前もこうなりたいか?





そう言いながら女を蔑むような目で

一瞥するカイザーに

私も何故だか身震いした←




いやぁ…推しにこんなこと言われたら

ショックどころじゃねえわな……









女
〜〜っ、…いっぱい…いっぱい貢いだのに…



女はボソリと呟いたあと

勢いよく店内から出ていった

バタン!!!

















あなた
っはぁあああ…終わった…!!!!!



まじ要らん体力使ったわ

もう動けない

死んじゃう

もう受付対応したくない←←





スタッフ
やりましたね!倉下様の支持のお陰です!
スタッフ
もちろんカイザー様も…手荒ですが…
カイザー
カイザー
全くだぜスタッフ
カイザー
カイザー
こんな傷つけられたしよぉ



手から垂れ出す血を舐めようとする

カイザーに私は大声をあげた






あなた
ダメですカイザー様!!
あなた
口の中は細菌だらけです!!舐めればこれらの細菌が傷口につける事になります
カイザー
カイザー
…豆知識か?随分役に立つもんだな



私はカイザーの意見を無視して

手を引っ張る

この傷は私のせいだと言っても過言じゃない…


恩返しぐらいさせてくれないと










あなた
治療室はあちらですので一緒に行きますよ
カイザー
カイザー
ん、なんだ、俺に惚れ…
あなた
そういう冗談はお辞め下さい
あなた
キャストに傷を付けられて平気でいられるはずがないでしょう
カイザー
カイザー



あくまで " キャスト " として、ということを

強調しないと

勘違いされたら嫌だからね





私は途端に黙り出すカイザーを引き連れて

治療室に向かった









スタッフ一同
 ( 何もないといいけど… )






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作者
作者
更新遅くなりましたね非常にすみません
作者
作者
展開が落ち着いたので冴くんそろそろ出して行こうと思います✌️✌️



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