第24話

22.帰りたい場所
33
2026/04/03 03:52 更新
ようやく屋敷に帰還すると、心配そうな表情を浮かべたベリアンが主たちを迎えた。
ベリアン
お帰りなさいませ、主様。ご無事で何よりです。街に天使が出たと聞きましたから…
(なまえ)
あなた
うん、私は無事。それよりアモンのことを頼める?怪我しちゃったの。
ベリアン
アモンくんが…そうですか。分かりました、すぐにルカスさんを呼んできますね。
アモンはルカスの元へ連れて行かれる。主もついて行こうとしたが止められた。
ベリアン
主様もお疲れでしょう。舞踏会までまだ時間はございますし、ゆっくり休んでください。
(なまえ)
あなた
うーん…わ、わかっ……うーん……
ベリアン
どうなさいましたか?
(なまえ)
あなた
遊び足りない……
ムー
え!?さっき散々動いてたじゃないですか!ほら、あの強い男の人たちを一人で蹴散らしてました!
ベリアン
…主様が…?
ムー
そうですよ!僕、見ました!
(なまえ)
あなた
言わないでよ恥ずかしい。
ムー
凄いことですよ!ナックさんも褒めてたじゃないですか!
(なまえ)
あなた
ナックは何でも褒めてくれるよ。多分、私が息を吸うだけで褒めてくれる。
ムー
そういう事じゃないですよ!あの時の主様、カッコよかったですよ!
(なまえ)
あなた
…私、か弱い乙女のフリしてたかったもん。♪可愛いだけじゃダメですか?右左正面キュン死させちゃう♪とか言って生きてたかったもん。
☆『可愛いだけじゃダメですか?/CUTIE STREET』
ベリアン
主様は既に可愛らしいお方ですよ♪
(なまえ)
あなた
ありがとう。でも、私がゴリラなのバレちゃった。だから彼氏できないんだ。あーあ。もうゴリラとして生きるね。ウホッ。
ムー
何でそうなるんですか!?!?
ベリアン
主様。お強い主様も素敵ですよ。主様が女性であるのにとても強いなんて、むしろ私は一層主様のことを誇らしく思います。ですから、そんなに悩む必要はありませんよ。
(なまえ)
あなた
………ほんとに?『ゴリラだからこの女護衛いらねぇか^^』とはならない?
ベリアン
なりませんよ。いくら主様がお強いとはいえ、主様が守るべき大切なお方であることに、変わりはありませんから。
(なまえ)
あなた
いつかねー♪少しねー♪世界に優しいかーぜがー♪ふーいたら♪なーにがー♪変わるのーでしょーか♪帰りたい場所があるー♪誰もがこの星の子孫♪やくそーくはねー♪だーいじねー♪あたたかーく♪のこーってるー♪
☆『lulu./Mrs. GREEN APPLE』
ベリアン
主様のご機嫌が治ったようでなによりです♪
(なまえ)
あなた
とにかく私は体力が有り余ってる。遊ぼう。
ベリアン
ですが主様、この後舞踏会がございますから…
(なまえ)
あなた
舞踏会って、歌って踊る?
ベリアン
主様がそうしたいのであれば、歌って踊れますよ。
(なまえ)
あなた
分かった!じゃあお腹すいた!
ムー
僕が言うのもなんですが、主様子供みたいですね…ちなみに僕もお腹空きました!
ベリアン
フフッ、それではアフタヌーンティーにしましょうか。
主とベリアンとムーはアフタヌーンティーを共に楽しみ、腹が満たされた主とムーは眠ってしまった。少し経って、部屋にフルーレが訪れた。
フルーレ
失礼します。主様、お着替えの時間ですよ。
(なまえ)
あなた
すぅ…すぅ…
フルーレ
って、寝てる!?主様、起きてください!起きてくれないと遅刻しますよ!
(なまえ)
あなた
んー……なにぃ、ふるーれ…
フルーレ
お着替えですよ。起きてください。
(なまえ)
あなた
めんどくせ……ん。
フルーレ
な、なんですか。両手を俺の方に向けて。
主は両手をフルーレの目の前に差し出す。まるで、赤子が抱っこをねだるように。
(なまえ)
あなた
着替えさせてー。めんどくさーい。
フルーレ
最初からそのつもりです。その前に、起きてください。体を起こしてくれないと着替えさせられないじゃないですか。
(なまえ)
あなた
フルーレなら出来るよ!絶対に!いつもいつでも上手くいくなんて♪保証はどこにもないけど〜♪
☆『めざせポケモンマスター/松本梨香』
フルーレ
赤ちゃんじゃないんですから…はぁ…仕方ありませんね。
溜息をつきつつも、滅多に甘えることのない主からの甘えに喜びを隠しきれない様子のフルーレ。
フルーレ
主様、ご希望の衣装はございますか?
(なまえ)
あなた
ない!君のセンスに任せるよ。
フルーレ
分かりました。でしたらこちらにしましょうか。じゃあ着替えさせますからね。
(なまえ)
あなた
わーい。とっても楽ちん。一生そばにいるから〜♪一生そばにいてー♪
☆『虹/菅田将暉』
フルーレ
フフッ。当たり前ですよ、主様…
フルーレが主のことを着替えさせている間も、ムーはベッドの中で寝ていた。しかし、フルーレはそれに気づかない。何故なら、主がムーの上にのしかかって寝ていたからだ。
ムー
う"ぅ…重いです……潰されちゃいますぅ……
フルーレ
うわ、主様の下にムーがいる!?何でここで寝てるのさ!主様のベッドだよ!?
(なまえ)
あなた
あー、抱きしめて寝てたんだけど、気づいたら踏んづけてたんだよね。ごめんムーちゃん。
ムー
むにゃむにゃ……
ムーは主から解放され、すやすやとまた寝息を立てる。
フルーレ
主様の前で寝るなんて……
(なまえ)
あなた
まあ怒らないであげてよ。猫だよ?
フルーレ
猫ですが、ムーも執事ですからね。怒りますよ。
(なまえ)
あなた
私はボスキが目の前で寝ても怒らないよ?
フルーレ
それは怒ってくださいよ…はぁ。終わりましたよ、主様。後はヘアセットとお化粧もしましょうか。
(なまえ)
あなた
フルーレメイクもでき……あ、メイクしてるもんね。そりゃ出来るか。
フルーレ
さすが主様です!分かってくださいますか!
(なまえ)
あなた
うん。アイシャドウとかリップとか、可愛いね。そうだ、私もおそろっちにして〜。
フルーレ
お揃いですか!?良いんですか?
(なまえ)
あなた
うん!おそろいがいい!
フルーレ
もちろんです主様!!髪型もお揃いにしますか!?
(なまえ)
あなた
うん!!
フルーレ
任せてください!!!
こうして主はフルーレとお揃いの化粧と髪型を施されて舞踏会へ向かうこととなった。
その後、フルーレに叩き起されたムーは悪魔の力を解放したフルーレの手によって作られた衣装をまとい、ちゃんと舞踏会に着いてきた。
フルーレ
主様。こちらです。
フルーレに連れられ、主とムーは舞踏会の会場、グロバナー家本邸へとやってきた。
(なまえ)
あなた
ありがとう。あ、こここの前来たとこだ。フィン様のお屋敷。
フルーレ
フィ、フィン様?ま、まさか…
(なまえ)
あなた
うん。フィンレイ様。
フルーレ
不敬ですよ…!
(なまえ)
あなた
でもフィン様とルカスがOKしてくれた。
フルーレ
嘘でしょ…!?
ハウレス
主様。間に合いましたか。良かったです。
フルーレ
俺の時間配分が完璧でしたからね!
ハウレス
そうか。よくやった。…主様、その衣装、大変お似合いです。…ん?なぁフルーレ、主様の髪型とお化粧…お前に似てないか?
フルーレ
お揃いです!
(なまえ)
あなた
おそろっち!
ハウレス
………お前の願望か?
フルーレ
違いますよ!主様のお望みです!
ハウレス
そうか…なら、いい、のか…?まあ主様もお似合いだからいいのか…
(なまえ)
あなた
ありがとう。君もいつにも増してイケメンに磨きがかかってるね。あ、元からイケメンだけど。
ハウレス
ありがとうございます、主様…
フルーレ
……ハウレスさん…?
ハウレスがはにかむように照れ笑うと、フルーレは少し違和感を抱いた。というより、怪しむ様子だった。
フルーレ
(ハウレスさんって普段女性に対して、というか主様に対してあんなに柔らかく微笑まないよね…?)
ハウレス
?どうした、フルーレ。何か悩み事か?
フルーレ
…いや、何でもないです。
ハウレス
そうか…それでは主様。当主の皆様が来られるまで時間がありますし、少しここで待ちましょうか。
(なまえ)
あなた
主様、待つの苦手なんだよね。おもろい話してよ。
ハウレス
もちろんでございます。さて、何から話しましょうか…
ハウレスは太陽のように明るく輝いた笑みを見せた。
フルーレ
(やっぱりおかしい…!!)
それを見て、余計にフルーレは怪しむのであった。

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