第3話

6
2026/02/23 02:39 更新
「ピンポーン」
いつもと同じチャイムが、いつもと同じような時間に鳴り響く
相変わらず、あのバカ親は少しチャイムの音量を大きくし過ぎだと思う
フリージア
「カートレアっ!」
カトレア
…すぐ行くから、ちょっと待ってて。
フリージア
「はーい!」
…急いで支度をせねば。
「ピンポーン」
カトレア
……
少しチャイムの音量が大きいのもあって、2回鳴らされると流石にうるさい
カトレア
フリージア、うるさい。
フリージア
「カートレアっ!」
カトレア
さっきも聞いた。
フリージア
「カートレa…」
カトレア
……
言いかけで切ってやった、実に愉快である
…彼女は、とことん不思議な人だ
自分なんかに何故そこまで構うのか?
私はそんな事をぐるぐる考えながらも、支度の手を進めていた
カトレア
…お待たせ、フリージア。
フリージア
ん、おはよーカトレア。
カトレア
…いこっか。
フリージア
うんっ!
フリージア
…カトレアってさぁ、何で左目失明してるの?
カトレア
…えっ?
フリージア
ああ、いや。なんでなのかなぁー?ってだけ。深い意味はないよ。
カトレア
…わからないの、自分でも。
フリージア
ふーん…
フリージア
もし、誰かに意図的に失明させられてたら…カトレアは、その人恨む?
カトレア
…相手によるかも。
フリージア
じゃあ…私だったら?
カトレア
…恨まないとかじゃなく、恨めないかも。
フリージア
ふーん…恨めない、かぁ…
フリージア
…そんくらい、私の事好きってこと?
カトレア
あんまり調子に乗らないでよ、フリージア。
フリージア
へへっ、おぉ怖ぁ〜い♪
フリージア
…私は好きだけどね。
カトレア
……は?
フリージア
なんちゃって〜!びっくりした?
カトレア
ちょっと…フリージアの冗談は冗談に聞こえないからやめて。
フリージア
ごめんごめ〜ん♪
フリージア
…結構ガチトーンで「は?」って言ってたねカトレア。
カトレア
こら、忘れなさい。
フリージア
あ〜あ、録音したかった〜!
カトレア
何用…?
…かわいい、カトレア…♡
フリージア
ふふふっ…
カトレア
…?
カトレア
何かおかしかった?
フリージア
ん〜?別に、何でもないよ。
フリージア
…ねぇ、カトレア。
カトレア
何?
フリージア
…今日、家泊まらない?
カトレア
……は?
フリージア
あははっ!また「は?」って言った〜!
カトレア
ちょっとっ!ほんとにフリージアが言うと冗談に聞こえない…
フリージア
冗談じゃないよ、カトレア。
カトレア
…え?
フリージア
だめ、かな。
カトレア
…だめじゃ、ない。けど…どうして急に?
フリージア
今日は沢山一緒にいたいだけ。
フリージア
それに、明日も休みでしょ?だから、平気かなって。
カトレア
ふぅん…なら、別にいいけど。
カトレア、ちょろ…♡
あーあ、先に私が目つけといてよかった〜!こんなに可愛いんだもん、すぐにどっか行っちゃう!
フリージア
じゃあ、いこっか。
カトレア
…うん。

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