~天宮星音side.~
僕は、昔から音楽が大好きだった。
好きになったきっかけは
本当に単純なもので、
昔、何気なくふらりと立ち寄った
『地下バンド』を見てから音楽が大好きになった。
.....でも、本当に僕は音楽に影響を受けていると思う。
『地下バンド』を見てから、
元々決めていた将来の夢を変えてまで、音楽をしたいと思うようになった。
__でも、そんなこと両親は許すわけもなくて。
頭では分かっていた。
音楽だけで生計を立てていくのは難しいって。
あの両親が認めることなんてないって。
でも、
それでも、
僕は音楽をしたかった。
初めて見つけた
好きなことを貫き通したかった。
でも...
やっぱり現実っていうものは惨酷で
そんな僕の願いも虚しく、
両親は認めるどころか僕のギターを壊した。
.......其処からだろうか。
____僕が人を信じれなくなったのは。
音楽に魅入ってしまった
とある少年はコツコツと貯めたお金で楽器を買いました。
「...✨️かっこいい...」
ですが、買ったことがご両親にバレてしまい、
「こんなの、必要ないでしょ!」
その言葉とともに、
少年が自腹で買った楽器を目の前で壊されてしまいました。
「......ぇ、な、んで...?」
そう呟いた少年の声は
誰にも届くことはなく宙を揺蕩い消えてしまいました。
......最近よく見るようになったな...この夢
前は見なかったのに...。
やっぱり、人って怖いな...。
”価値観のズレ”や”言葉1つ”で
簡単に裏切ったり、陥れたりする。
その点音楽は
裏切ることも拒否することだってない。
そこまで考えて僕は、
”気づきたくなかったこと”に気づいてしまった。
嘘だ、そう信じたくても
僕の奥深くに眠る人間不信が其れを許してくれない。
あの5人は裏切ることなんてない。
頭ではそう理解できるけど
心が追いついてこない。
そう掠れるかのように弱々しく
口にした疑問は誰にも拾われることなく
空中をふわふわと揺蕩い、シャボン玉のように消えた。
一体、僕が、皆が、
何をしたっていうんだろうか。
僕らはただ...
誰にも邪魔せずに、仲良くいたいだけなのに。
けど、
そんな僕の思いとは裏腹に
心は信じれなくなっていっているのは確かで。
今あるこの状況を崩さないためにも
僕は...
___もう二度とあんなことにしないように。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。