第8話

登校
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2024/05/05 04:28
日曜日の休みは終わり、学校に登校する。
昨日の注意の所為で他の小説が見られなかったのだが、今日は大丈夫だろうか。
…そういや、檸檬ってやつが居たのにcassis*さんに伝えて居ない。
学校終わったら速攻で帰って、書き込む事にしよう。














_紫垣香澄@しがきかすみ_
紫垣香澄しがきかすみ
真恋、おはよう!
紫垣香澄、私の小さい頃からの友達で、たまたま6年間クラスが同じなんだ。
_黄瀬莉菜@きのせりな_
黄瀬莉菜きのせりな
あ、真恋ちゃんおはよ!
先生
はーい、席についてー。えっと、今日の休みは?
_黄瀬莉菜@きのせりな_
黄瀬莉菜きのせりな
由良ちゃんです!
先生
わかった。
由良っていうのは、赤松由良。不登校で、学校に来るときはレクなどの楽しい時だけ。しかも、不登校を利用して自分の意見を通そうとする所とか不快でしかない。
私はそんな自分勝手な由良が大っ嫌い。
莉菜ちゃんは、私が6年生になって初めて会ったんだけど、気があって一緒にいると楽しい。
気になるには、優柔不断過ぎる事と、由良の言う事ばっか聞く事だけ。




気がついたと思うけれど、私は病んでらりんレインボーを始めたわけじゃない。
悠葉くんとの恋愛小説を見る為だ。
世の中には、親が死んだり、学校で虐められたりして、仲間を探すような希望としてらりんレインボーを始める人が居るけど、私はそうじゃない。
不登校が全員訳あるみたいな、苦しいみたいな主張している奴も嫌いだ。
チャイムがなる。
早く学校が終わって欲しいと思いながら、どんどん時間は過ぎて行く。
由良は授業の途中で登校してくる事があるけど、どうせ楽しい事しかしないなら来ないで欲しい。
だって、由良が来ると私は莉菜と話せなくなるから。
好きな物は他人から奪ってでも欲しいタイプだよ、あの感じ。
あんだけメンタルが強いのに、なんで不登校なんだか。
こんな事をぼんやりと頭で考えて居た時、下校のチャイムがなった。
そうだ、今日は短縮日課だ。
先生
気をつけて帰ってねー!
無駄に煩い先生の声が聞こえたが、私は軽く返事をして外に出た。
本当は香澄と帰りたいが、家が遠いので家が近い莉菜と帰る。
_黄瀬莉菜@きのせりな_
黄瀬莉菜きのせりな
行こう。
莉菜は話すよりも人の話を聞く方が好きみたいで、私がよくな話す。
こんな事が休みにあっただとか、先生の愚痴とか。
あとは、好きな配信者の話とか。
悠葉くんの名前を出すと、同担になりそうで少し嫌だから、濁して話している。
もうすぐ家だ。

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