第17話

15
133
2026/04/07 05:14 更新
重苦しい空気のままターゲットの家に向かって歩いて行く。
最初に口を開いたのはMENだった。
おおはらMEN
おおはらMEN
いやー、しくじりましたね。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
おいMEN、事の重大さ分かってんのか?
おんりー
おんりー
やっぱり期限がいつもより多いことにもっと疑問を持つべきでしたね。
おんりー
おんりー
俺も早とちりしすぎました。
おんりー
おんりー
すみません。
おらふくん
おらふくん
おんりーのせいじゃないで。
おらふくん
おらふくん
ターゲットが手強いっていうのをボスが言わなかったのも悪いと思わんか?
ドズル
ドズル
何、おらふくんボスに文句言う気?
おらふくん
おらふくん
そ、そんな訳ちゃいますけど…先にボスが言ってくれたら僕達ももう少し警戒したり慎重になれたんちゃうかな〜…って思って。
おおはらMEN
おおはらMEN
分かる。俺も最初この依頼を課されたときにドズルさんその事口にしてたのに、何でボス言わなかったんだろうって思った。
おおはらMEN
おおはらMEN
それに、単体ターゲットの家の場所を把握してるのもなんかおかしくないすか?
おおはらMEN
おおはらMEN
今までそんなことなかったじゃないですか。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
それはそうね。単体の家の場所教えられたのも初めてだし、睡眠薬を持たされたのも初めて。
おおはらMEN
おおはらMEN
しかもこの睡眠薬、結構強力なやつじゃないっすか?
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
そうなんだよ。それこそ僕達殺し屋に使うやつみたいなね。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
常人が使ったら死ぬ可能性もあるやつ。
ドズル
ドズル
それは僕達が失敗したからでしょ。
ドズル
ドズル
まぁでもたしかにちょっとおかしいかも。
ドズル
ドズル
でも過ぎたことを後悔したりしても時間は戻らないんだから。
ドズル
ドズル
できるだけ早くターゲットを捕まえてボスのもとに持っていくよ。
ドズル社全員
分かりました。(−ドズル)
〜あなたの下の名前の家〜
ドズル
ドズル
よし、ここだよね?
おおはらMEN
おおはらMEN
はい。
ドズル
ドズル
思ったより広いね。手分けして探そうか。
ドズル社全員
了解です(−ドズル)
〜おらふくんside〜
なんでボスはあなたの下の名前にこんな固執するんだろう…
死んでなかったら死んでなかったでいいやんもう…
こっちに害与えるわけでもないんやからさ〜…
それは流石にダメか。
でもあなたの下の名前は他の殺し屋集団でもないし、他の女子と違って媚びも売らんし性格めっちゃいいんよ。
だから僕はあなたの下の名前にこんなところで死んでほしくないねん。
…って言ったらみんなに怒られそうやけど。
でも屋上から落とされて生き残ったっていうことはあなたの下の名前普通の人ではないんやろな…
でも、そしたら何者なん?
もしかしたら…僕達と同じ殺し屋とか…?
んなわけないか。
そう考えながら扉を開けると、あなたの下の名前がすやすやと寝ていた。
おらふくん
おらふくん
…あ
おらふくん
おらふくん
(見つけてしもうた…)
正直、見つけたくなかった。
心が苦しくなるから。
でも、見つけてしまったからには、みんなに言わなければならない。
僕は、連絡用機器を使って、みんなに連絡をした。
おらふくん
おらふくん
(ごめんな…)
こうして謝るのも何度目だろうか。
何もしていないあなたの下の名前を、僕達の都合で勝手に殺そうとしてしまって…
おらふくん
おらふくん
(ほんまごめん…)
今までは何も感じずにできてたのに…
今はあなたの下の名前を見ているだけで胸が高鳴る。
なんでこうなっちゃったんやろな…
おらふくん
おらふくん
(でも、ボスの命令には逆らえないんや。)
(なまえ)
あなた
うぅん…
おらふくん
おらふくん
…!?
(なまえ)
あなた
すーすー…
寝返りを打っただけのようだ。あなたの下の名前はまた静かに寝始めた。
でも、起きてほしいと願ってしまう自分がいる。
おらふくん
おらふくん
(こんな奴、殺し屋失格や。)
ターゲットに情を持ってしまう自分なんか…
そう思っていると、4人がきた。
ドズルさんがあなたの下の名前に睡眠薬を飲ませ、縄で縛ると、軽々と持ち上げた。
ドズル
ドズル
おらふくんナイス。みんな帰るよ。
いつもは嬉しいその言葉も、今は胸の奥に容赦なく刺さってくる。
ドズル社全員
はい。(−ドズル)

プリ小説オーディオドラマ