重苦しい空気のままターゲットの家に向かって歩いて行く。
最初に口を開いたのはMENだった。
〜あなたの下の名前の家〜
〜おらふくんside〜
なんでボスはあなたの下の名前にこんな固執するんだろう…
死んでなかったら死んでなかったでいいやんもう…
こっちに害与えるわけでもないんやからさ〜…
それは流石にダメか。
でもあなたの下の名前は他の殺し屋集団でもないし、他の女子と違って媚びも売らんし性格めっちゃいいんよ。
だから僕はあなたの下の名前にこんなところで死んでほしくないねん。
…って言ったらみんなに怒られそうやけど。
でも屋上から落とされて生き残ったっていうことはあなたの下の名前普通の人ではないんやろな…
でも、そしたら何者なん?
もしかしたら…僕達と同じ殺し屋とか…?
んなわけないか。
そう考えながら扉を開けると、あなたの下の名前がすやすやと寝ていた。
正直、見つけたくなかった。
心が苦しくなるから。
でも、見つけてしまったからには、みんなに言わなければならない。
僕は、連絡用機器を使って、みんなに連絡をした。
こうして謝るのも何度目だろうか。
何もしていないあなたの下の名前を、僕達の都合で勝手に殺そうとしてしまって…
今までは何も感じずにできてたのに…
今はあなたの下の名前を見ているだけで胸が高鳴る。
なんでこうなっちゃったんやろな…
寝返りを打っただけのようだ。あなたの下の名前はまた静かに寝始めた。
でも、起きてほしいと願ってしまう自分がいる。
ターゲットに情を持ってしまう自分なんか…
そう思っていると、4人がきた。
ドズルさんがあなたの下の名前に睡眠薬を飲ませ、縄で縛ると、軽々と持ち上げた。
いつもは嬉しいその言葉も、今は胸の奥に容赦なく刺さってくる。


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。