第5話

⚔️⛓ 牢屋までの道のり__。
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2025/08/08 07:46 更新
リアム
リアムだ。
今日からお前らの監視を任された
リアム、と自己紹介した男は被っていた帽子を更に深く被った。
ショッピ
リアム...看守?
ゾム
ホンマに俺らは捕まったんか
ノゾミ
ノゾミ
いつ出れるんですか〜?
リアム
私語は慎め。
お前たちは大罪を犯したと判断されたからここへ来た
しにがみ
ぼ、僕は大罪までは犯してないです!
内海ウツミ ダイ
そうやそうや!
前で手錠がはめられた腕を器用に動かして抵抗する。
リアム
...まぁいい。
お前らは新参者だ。
収容する牢屋に行くまでにじっくりとここを見るといい
_論@ロン_
ロン
……ねぇ、
この横に着いている看守はなに...?
先程から全ての囚人の横にいる2~3人の看守について言っているのだろう。
おずおずと口を開いた。
リアム
俺と同じ、お前らを監視する看守だ
トントン
自己紹介とかってないんですかね?
??
うちは囚人なんかと親しくするつもりは無いからな
周りの囚人を紫髪の女性が睨む。
彼女と囚人は相性が悪そうだ。
囚人も何か言いたげに彼女をじっと睨んでいる。
しにがみ
ひぇっ
卯月ウヅキ 紗尾シャオ
……愛想わるない?
??
まぁまぁ!
したい人はすればいいんじゃない〜?
空気を変えるように白髪の女性が口を開く。
それもそうか、とみんな歩き出した。
リアム
早く向かうぞ
サラ
サラ
どこに行くの〜?
リアム
これからお前らが過ごす牢屋だ
レイナ
レイナ
牢屋...!
ぺいんと
なんで嬉しそうなの?
横についていた看守は囚人の後ろについて歩き出した。
卯月ウヅキ 紗尾シャオ
牢屋〜?!
絶対汚いやん、いやや...
??
はいは〜い。
うるさいよー早く動けー
卯月ウヅキ 紗尾シャオ
痛い痛い!
肩外れるわ!
_虚城@ウツロギ_ _瑞葉@ミズハ_
虚城ウツロギ 瑞葉ミズハ
あ、僕の名前は虚城 瑞葉ウツロギ ミズハやから。
よろしくね〜
卯月ウヅキ 紗尾シャオ
ほーん、瑞葉っちゅーんやな。
俺は卯月 紗尾ウヅキ シャオや。
シャオでもシャオロンでもなんでもええで
よろしゅ__
シャオの両頬をむぎゅっと、親指と人差し指でつまんだ。

彼は目を丸くして驚いている。
_虚城@ウツロギ_ _瑞葉@ミズハ_
虚城ウツロギ 瑞葉ミズハ
敬語ー
反応の無い彼に更に頬を引っ張る。
次第に痛みを感じてきたのか、手錠で自由のきかない手を精一杯に動かした。
卯月ウヅキ 紗尾シャオ
痛い!引っ張るなー!
はいはい!
分かりました!
_虚城@ウツロギ_ _瑞葉@ミズハ_
虚城ウツロギ 瑞葉ミズハ
おーよしよし
ようやく敬語を使った彼の頭を掌でゆっくりと撫でる。
手に少し絡まるふわふわした髪の毛だ。

統一性の無い彼女の行動に彼は少し照れた後、
諦めたようにため息をついた。
卯月ウヅキ 紗尾シャオ
何やねんお前...
???
はーい。
歩いて〜
とぼとぼ歩く俺らの背中を後ろからついていく青髪の看守。


怖い。
警棒持ちながら後ろを歩かないで欲しい。

てか、なんで俺は捕まってんの?!
ぺいんと
はい...
レイナ
レイナ
はーい
...ねぇ、ぺいんとくん
ぺいんと
は、はい?!
どうしました...?えっと、レイナさん
いきなりの声掛けに驚きながらも先程起こしてくれた女性...多分、レイナさんに顔を向ける。

名前が合っているか心配だったが、合ってそうだ。

優しく笑ってくれた。

レイナ
レイナ
タメでいいよ。
それにレイナって呼んで?
ぺいんと
う、うん…。
で、どうしたの?レイナ、ちゃん
レイナ
レイナ
ふふ。
いや、これから私たち同じ囚人でしょ?
だから仲良くなって損はないかなーって!
ね?仲良くしよ?
ぺいんと
...うん!
知り合い居ないから心配だったんだけど...
レイナちゃんがいて良かったって思ってる!
異性だろうがなんだろうが仲間がいるのは安心だ。

1人でずっとここにいるのは絶対無理。

看守どころか他の囚人の人も怖い。



ぶっちゃけ信じれそうなのは起こしてくれた時もだが、ずっと話しかけてくれて優しいレイナちゃんぐらいだ。
レイナ
レイナ
良かったー!よろしく!
そういうやいなや、俺に抱きついてきた。
と言っても手首は手錠で繋がっているため、腕の輪っかに俺を上から通すやり方だが。
ぺいんと
え?!ぎゅ、ぎゅーすんの?!
初めての異性とのハグ。


慌てふためいている俺とニコニコのレイナちゃん。

俺も腕を回そうかと考えていると
後ろの看守が俺の首にかかっている彼女の腕を上に持ち上げて俺の首から外した。
???
はいそこーイチャイチャすんなー!
てか、私語禁止!
レイナ
レイナ
あ、看守さん!
ぺいんと
……看守...
なんか、もったいなかったかも…………




……いや、これ変態じゃないから!
???
すぐにそんなことしたらダメだよー?
良い?レイナー
呼び捨て……?!
いいのか...?
立場が上だからいいのかな...??
レイナ
レイナ
はーい!
看守さんの名前ってなんですか?
らっだぁ
らっだぁでーす。
らっだぁ看守って呼んでくださーい
レイナ
レイナ
らっだぁ看守かぁ
これからよろしくお願いします!
進んでいく2人の会話。
俺も入らなければと思い、口を開こうとする。
らっだぁ
よろ〜
俺がお前らの最後を見届けてやるから安心してね。
あと敬語じゃなくていいよ
ん?


最後を見届けてやる……?!
レイナ
レイナ
これからずっと一緒だー!
やった〜!
ぺいんと
え、いやいやいレイナ?レイナさん?
このらっだぁって言う奴、ゴミ看守だよ?
喜んでる場合じゃないって!
らっだぁ
金髪、お前は永遠に敬語ー
"必ず金髪から処刑"っと
胸ポケットに入ったメモ帳にメモをする看守。
ぺいんと
はぁー?!
まじでなんだこの、ゴミ看守?!
ノゾミ
ノゾミ
看守の名前ってなんて言うんですか?
???
あ、俺?
後ろから反応する白髪の看守。
ノゾミ
ノゾミ
うん。気になるよねー?しにくんも
横にいるしにがみへと笑いかける。
彼は驚いてから首を使って頷いた。
しにがみ
まぁ確かに長い間お世話になると思うので名前は知ってた方がいいですよね!
クロノア
まぁそっか。
俺はクロノアだよ。
ノゾミ
ノゾミ
クロノア看守かぁ。
僕はノゾミだよ。よろしく
クロノア
のぞみ?
いい名前だね、ここでは数字で呼ぶかもだけど覚えとくね。よろしく
握るだけの握手をする。


看守の手は少しだけ厚かった。
しにがみ
クロノアさん!
クロノア
クロノア看守
しにがみ
クロノアさん
クロノア
クロノア、看守
ノゾミ
ノゾミ
……しにがみ、諦めたらー?
しにがみ
のぞみくんがそう言うなら…クロノア看守
クロノア
あはは、うん。よろしく
ノゾミ
ノゾミ
仲良いね〜
ノゾミはそう言って緩く笑った。
ショッピ
……
ダラダラ止まらない汗。
泳ぐ目。
静まり返った空気。



ここが地獄なのか考えるには十分な材料だ。
??
……
ショッピ
あのー
??
なに?
ショッピ
名前とか...あ、俺はショッピっす
レオン・スピネル
レオン・スピネル
なんでお前なんかに...はぁ

……レオン・スピネル
ボソッと呟く。


教えてくれたことに驚いた彼は頬を緩めた。
ショッピ
あれ、意外と素直...ツンデレ?
レオン・スピネル
レオン・スピネル
……
腰に備えられた弓を持って彼に引き始める彼女。
ショッピ
ま、待ってくださいよ!
弓矢出さんとってや?!
レオン・スピネル
レオン・スピネル
……はぁ
しょーがない、と言いたげに弓をしまった彼女にほっと息をつく。
ショッピ
…変わっとる人やなぁ。


………睨まんといてくださいよ。
レオンさん
呆れている彼だが、さっきよりも口角が上がっていたのはきっと本人も気づいていないだろう。
ゾム
なぁ、アンタ
肩を叩かれ横をむくと横にはゾムという名前の囚人。
_論@ロン_
ロン
ん?えっと、ゾムくん...?
ゾム
そうそう。
俺らホンマに囚人なんやな
_論@ロン_
ロン
...たしかにね。
昨日まで普通に過ごしてたんだけど...
ゾム
ほんま驚いたわぁ
リアム
黙って歩け
ゾムの背中をグイグイと警棒で押す。
それによってゾムは前に押し出されるが本人は気にしてない様子で後ろのもう1人の看守の方へと向いた。
ゾム
はいはーい。
あ、そこのおねーさんの名前聞いてないよな
??
...僕?
_論@ロン_
ロン
うん、君。名前なんて言うの?
ちなみに僕はロン
で、こっちが...
ゾム
ゾムや
??
リアム看守ー
「答えてもいいかな?」という意味を込めてリアムへと顔を向ける。
リアムは意図がわかったのか特に顔も向けずに答える。
リアム
お前の好きにしろ
_海野@カイヤ_ _快乃@ヨノ_
海野カイヤ 快乃ヨノ
...なら。
僕の名前は 海野 快乃カイヤ ヨノだよー
ゾム
快乃さん?
_海野@カイヤ_ _快乃@ヨノ_
海野カイヤ 快乃ヨノ
んー……まぁ、それでもいいよ?
_論@ロン_
ロン
...よろしく。
快乃看守
_海野@カイヤ_ _快乃@ヨノ_
海野カイヤ 快乃ヨノ
うん。よろしくねー
その後もリアムを除いた3人で話していたら盛り上がって、リアムに怒られたのは4人の秘密。
???
どう?ここは?
黒髪の看守がサラの顔を右横から顔を覗き込む。
サラ
サラ
え、サラ?
???
ははっ。いや、それ以外居ないでしょー
俺は君に声掛けてんの。で、どう?
サラ
サラ
んーでも少し慣れましたよ〜?
それにみんな優しそうだし
???
ほんと?なら良かった。
ここに来る囚人、みんな怯えてるからさー
サラ
サラ
え?!そーなんですか?
???
そーだよ?
ここは脱獄不可能って言われてるからねー
君たちみたいに落ち着いてる方が珍しいよ
そう発言した後、看守は覗き込んでいたのをやめてから「いや、落ち着いてるんじゃなくて危機感がないだけか」と修正するように呟いた。
サラ
サラ
へ〜そうなんだ?
あ、看守の名前ってなんて言うんですかー?
右上にある看守の方を眺めて質問をするサラ。
名前を聞かれると思っていなかったのか、
拍子抜けしたように口をポカンと開けながらサラに向き合った。
ぴくと
えっ、俺?ぴくとだけど...
いや知ってどーすんの?
僕らのことは看守って呼ぶんだから__
サラ
サラ
ぴくさんかぁ〜
よろしくお願いします!

看守と呼ばずにニコと笑いかける。
ぴくと
……。

ははっ
看守って呼ばないとリアムさんに怒られるよ?
鳩が豆鉄砲に当たったような顔をしてからニヤッと笑った。
サラ
サラ
え〜?
でも、怒られたら
ぴくと看守が守ってくれるんですよね?
ぴくとの顔を次はサラが覗き込んだ。
ぴくと
……僕は守んないよ?
リアムさんに怒られたくないしー

怒られるならサラ1人で怒られてくださーい
素っ気ない彼に傷ついたような顔をする彼女。
サラ
サラ
え〜?!
ぴくさん、酷〜い!
ぴくと
俺、看守だから。
優しくなくてごめんね?
看守は前から異議を唱える彼女の声を聞きながら楽しそうに笑った。
トントン
あの、名前なんて言うんすか?
ナナ
ナナ
うちはナナやで!
よろしゅ〜!
君は?
髪の毛が短い看守はそう笑って答えた。


彼女の満点の笑顔を見た彼は「...はえ〜」と言葉を漏らす。
トントン
トントンや。
それにしても...
ナナ
ナナ
ん?どしたん?
トントン
えらい、親しい感じやなって...
あ、嫌とかやなくてな?
看守って言ったら厳しいイメージやろ?
やから珍しい思て
ナナ
ナナ
あー。他の看守子達はどうか知らんけど。
うちはみんな好きやから
トントン
...好き?
あまりにも場違いな言葉にオウム返しをする彼。


囚人に言う言葉では無いだろう。
ナナ
ナナ
そーそー!
囚人ちゃん達のことめっさ好きやねん!
トントン
珍しいやっちゃなぁ
困り気味に手首を器用に動かして頬をかいた。

それでも少し嬉しいようだ。
ナナ
ナナ
よく言われる〜
トントン
褒めとらんで?
ナナ
ナナ
え?!そーなん?
嘘やろ?
みんな褒めてんのかと思ってたわ
トントン
騒がしい人やなぁ
顔をコロコロ変える彼女を見ながら彼は楽しそうに笑った。
内海ウツミ ダイ
もーなんで女の子やないん?!
じたばたと暴れる囚人。
それを抑える俺は大したもんだと思う。

え、そうだよね?

確かこの囚人は24歳...俺の1個下。

そんな男を1人で抑える俺すごくない?


え、さすがすぎ。


さすアキ。
??
う、うるさいぞ!
早く歩け!
内海ウツミ ダイ
だってやで?!女の子やったら……ん?
じっと俺の顔を眺める囚人。


え、なに??

無能さが顔にも現れてますよってか?
それにしても酷い顔してますよってか??


うるせぇよ!



……まじでなに???
??
な、なんだ…?
内海ウツミ ダイ
気の所為か?いや、でも...
もごもご言うなー!

聞こえないんですけど?
え、嫌い?俺嫌いなの?

これから長めの間一緒だよ…?

仲良くできないと俺が困るよ...……..?





...てか、資料見た時も思ったけどこいつの顔見覚えのあるような.....
??
……?
誰だろ。
内海ウツミ ダイ
な、なぁ!アンタの名前ってなんな__
??
もうついたな...。
あ、えっ...す、すまない!
なにか言おうとしてたか...?
さ、遮ったー!

遮っちゃった!

やっと話しをしてくれそうだったのに!


てか、なんて言ってた?
聞こえなかったよー!
内海ウツミ ダイ
……んー後ででいいわ。
またな?
あ、これ絶対あったやつだね。
どうしよ...


...後で聞こうかな。

それと名前も聞かないと。


なんか、"あの人"に似てるんだよなー
??
……なんなんだアイツ...?
変な奴...

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