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ピピピピ...ピピピピ...
アラーム音が鳴り響く。その音に私は顔をしかめながら目を覚ます。
重い体を頑張って起こした。ふと枕元に視線を移すと、キラキラと輝く1枚のチケットがあった。
ダダダダッ!!!
私、あなたの名字あなたの下の名前、小学6年生!今、プリチケを持ってプリパラへ全力ダッシュ中です!
さっきまでの重い体が嘘のように動く。
目の前はもうプリズムストーンショップだ。
ドンッ!
曲がり角で人とぶつかってしまった様だ。
転んで尻もちをつく私に誰かが手を差し伸べる。
顔を上げると、私と同い年くらいの女の子が立っていた。
女の子の元気な声に驚きながらも、私は差し伸べられた手を取り、起き上がる。
私が起き上がると、女の子の視線はすぐに私の手元へ移された。
女の子は返事を聞くより前に私の手を取り、引っ張る。
女の子は私よりも足が早い。一生懸命走っているが足の回転が追いつかない。
プリパラまで短い距離だったが、到着すると私はもう息が上がっていた。
私が目線を上げると、そこには大きく「Prism Stone」の看板があった。私は思わず息を飲む。
私はゆっくりとプリズムストーンショップに足を踏み入れる。プリチケを持つ手は少し震えていた。
対照的に、女の子は慣れた様子で、私の1歩前を進んでいた。
女の子の言葉を遮るように受付の人が話しかけてくる
カタカタカタ...
受付の人はちょいちょいっとパソコンをいじると、メガネをクイッと上げて私を見つめる。
まだ緊張でうまく言葉がでない私の手を取り、ゲートに向かって歩く。
プリチケをスキャナーに通した途端、眩しい光に包まれる。
不思議な空間の中で、衣装が瞬く間に変わっていく。
気がつくと、さっきまでとは全く違う、オシャレで豪華な服を着た私が鏡の前に立っていた。
その言葉にハッとして、思わず女の子の方に振り向く。
そういえば声も、どこかで聞いたことが...
印象的な大きなリボンに長いツインテール、テレビでよく見た姿だ。
彼女は頭をかきながらそう言った。
まぁ、会った時から髪色や声が似ているとは思ったが、身長も髪型も違ったから本当に本人とは思わなかった。
らぁらちゃんは嬉しそうにニコッと微笑んだあと、ハッとして言う
彼女は再び私の手を取り、プリパラTVに向かって走る。
プリパラTVに着くと、もう既にたくさんの女の子達が集まって自分のライブの番を待っていた。
さっきまでワクワクでいっぱいだったのに、いざライブをするとなると緊張する。
緊張で強ばった顔で自分の番を待っていると、その様子に気づいたらぁらちゃんが声を掛けてくれた。
少し声が震えた。照れて顔が赤くなる。
でもらぁらちゃんは笑顔で言ってくれた。
らぁらちゃんが褒めてくれると、不思議と自信が湧いてきた。さっきまでの緊張がライブをしたいと言う気持ちに変わる。
私は嬉しくて笑顔でこたえた。
らぁらちゃんのおかげでワクワクでいっぱいだ。
私は憧れのライブに希望を持ちながらスキャナーの前に立つ。
足元から上がってくる光に包まれる。
あっという間にコーデが変わる。
ステージに上がると客席は人でいっぱいだった。
マイクを握りしめて、大きく深呼吸をする。
♪♬.*゚〜
♬.*゚〜
♬.*゚〜
ステージが終わるとすぐにらぁらちゃんが駆け寄ってきた
彼女は私の手を握ってそう言った。
そんな会話をしていると、後ろから声が聞こえる。
テレビで聞きなれた、特徴的な語尾と声。
色んなとこで日本語変だけど許してください🤲🤲🤲
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。