第6話

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2024/01/21 13:18 更新
数日後、琴吹桔梗との婚約、結構が公表され桔梗は正式に蘭家の者となった。
琴吹霧矢
よくやったぞ桔梗
琴吹舞
良かったわねぇ
桔梗の両親は涙を流して喜んだ。
だがそれが瑞螺には桔梗の幸せを喜んでいると言うよりかは蘭とのつながりができたことに対して喜んでいるように見えた。
蘭瑞螺
蘭瑞螺
(やな感じだな)
瑞螺はそんな空気が嫌で、屋敷で喜んでいる桔梗の両親達を残して1人で外に散歩に出ていた。
蘭瑞螺
蘭瑞螺
(俺が結婚か……イマイチ実感湧かねぇな)
??
??
ねぇ君
するとふと後ろから声をかけられた。
??
??
もしかして蘭の人?
そこには金色の瞳と黒い髪をした少女が立っていた。桔梗にも引けを取らない美しさのある女の子だ。
蘭瑞螺
蘭瑞螺
そうだが……ってかお前なんつー格好してんだ!?
少女は白いワンピースに麦わら帽子を被っていた。
だがその服装はこの時代では下着も同然、瑞螺は赤面してそっぽ向いた。
??
??
え?何?
私の格好なにかまずいかな?
蘭瑞螺
蘭瑞螺
そんな下着みてーな格好して外を歩くな!!!
これでも着てろ!!!
瑞螺は自分の羽織っていた上着を少女に着せた。
少女はキョトンとしてから納得したような表情をした。
??
??
あ〜なるほど
この服下着なんだね!
まるで異国から来たかのような少女は瑞螺の上着にくるまっててへっと笑った。
とても可愛らしい笑顔で思わず目を奪われる。
蘭瑞螺
蘭瑞螺
(はっ……いかんいかん!俺は桔梗の旦那だぞ!トキメクな俺!!女に耐性がないだけだ!!!)
心の中で叱咤しているとふと少女が口を開いた。
??
??
君、蘭家次期当主でしょ?
蘭瑞螺
蘭瑞螺
そうだが、なんで分かった?
??
??
だって当主っぽくないんだもん
私を見て照れてるし
蘭瑞螺
蘭瑞螺
照れてなんかねぇ!!
瑞螺がそう言うと少女はクスクスと笑った。
??
??
それに手を見れば分かるよ
すると少女は瑞螺の左手を見ていた。
包帯で隠してある華の痣のある左手を。
蘭瑞螺
蘭瑞螺
!?
思わず瑞螺は身構える。
この痣を知る人間はごく少数。今、確実に少女はこの痣のことを言った。
蘭瑞螺
蘭瑞螺
お前は一体……
??
??
御三家にゆかりのある者……かな
あ、別に敵とかじゃないから安心して
少女はそう言ってにこりと笑うが瑞螺の警戒は解けない。
やれやれと言わんばかりの少女の表情は、見た目の年齢と似合っていなかった。
??
??
とりあえず当主のところまで案内してくれないかな?
そっちの方が話が早そうだし
蘭瑞螺
蘭瑞螺
……分かった
瑞螺はそう言って少女に背を向けて歩き出す。
少女はトコトコと後ろをついて歩いた。
??
??
そういや君、名前は?
蘭瑞螺
蘭瑞螺
蘭瑞螺
??
??
みずる?独特な名前だね
蘭瑞螺
蘭瑞螺
うるせー
お前は?
??
??
私は〜
カゲ
カゲ
カゲ、とでも呼んでよ
蘭瑞螺
蘭瑞螺
カゲ?
カゲ
カゲ
そう、カゲ
よろしく瑞螺!
カゲはそう言って微笑んだ。
そのまま瑞螺は本家へその少女を連れてゆくとそれを見た桔梗の両親が驚愕した。
琴吹霧矢
瑞螺殿……まさかもう側室を連れてきたのですか!?
琴吹舞
しかもなんて格好……まさか瑞螺様その子の誘惑に負けてもう……
琴吹桔梗
琴吹桔梗
み、瑞螺様……?
蘭瑞螺
蘭瑞螺
違う!!!
誤解するな!!
蘭瑞螺
蘭瑞螺
こいつは元々こんな格好だ!
親父に用があるって言うから連れてきたんだ!
蘭拓瑠
ワシになんか用があるのかのう?
すると奥から拓瑠がでてきた。
カゲ
カゲ
こんにちは
拓瑠はカゲを見ると目を見開きそのままカゲを客間に連れていった。
琴吹桔梗
琴吹桔梗
あの……瑞螺さま……先程の方は本当に……?
蘭瑞螺
蘭瑞螺
なんもねーって!!
俺が好きなのは桔梗だけだ!
まだ不安そうにしている桔梗を瑞螺が何度も説得する。
蘭瑞螺
蘭瑞螺
(クソ……あの女のせいで結婚そうそう離婚の危機だぞ……マジ一発殴りてぇ)
瑞螺がそう言うと部屋の扉が開かれた。
そこには拓瑠とカゲが立っている。
蘭拓瑠
瑞螺、桔梗ちゃん
これからこの子はここに住むようになった
カゲ
カゲ
よろしく☆
拓瑠の衝撃の一言に瑞螺は驚きの表情をした。
蘭瑞螺
蘭瑞螺
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
驚いて絶叫をあげてる瑞螺の横で桔梗は静かにカゲを睨んでいた。
カゲ
カゲ
……クスッ
カゲはそんな桔梗を見てニヤリと笑った。
その目は金色に怪しく光っていた……。

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