実行委員の仕事を教室でひたすらする
さとみくんは空気を読んで…?よくわかんないけど先に帰ったらしい
絶対私から話しかけたくなくて…
なんなら謝りたくもない…
でも仲直りはしたい…今すぐに…
淡々と目線を合わせずに呟いた
ホッチキスを止めるパチッて音だけが耳に届く
言葉を止めて私を睨んできたころん
私だって…あれだったんだもん…
急に声が少しだけ優しくなった
たぶん泣いたからだ
そう言って教室を出ていこうとすると…
教室のドアに手をかけた時に後ろからころんが壁ドンしてくる
背中越しにころんの声を聞く
そう言ってギュッて強く抱きしめられる
どこに手を置けばいいのか分かんなくていっつも困る
それがころんは好きらしい
知らないけど?
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分かってるって顔しながらぎゅっと私を抱きしめる
とかいうころんも顔が真っ赤で…
そんなころんの腕の中で安心してる私も多分真っ赤
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。