- ̗̀ 🎍 𝙷𝚊𝚙𝚙𝚢 𝙽𝚎𝚠 𝚈𝚎𝚊𝚛🎍 ̖́-
2026年明けましておめでとうございます!
本年もこの作品と怜をどうぞよろしくお願いします!
元旦の朝。
&組の屋敷は、いつもよりずっと静かだった。
白い息を吐きながら庭を歩くTAKIは、少し緊張した
面持ちで袖を握っている。
今日は、9人そろっての新年の挨拶の日だった。
そう呟いた瞬間、後ろから聞き慣れた声がした。
振り返ると、Kが着物姿で立っていた。
緑の差し色が入った羽織はよく似合っていて、
TAKIは一瞬、言葉を失う。
Kは一瞬きょとんとしてから、軽く咳払い。
TAKIは耳が熱くなるのを誤魔化すように
視線を逸らした。
居間にはすでにNICHOLASとEJがいた。
NICHOLASは少し崩した着物姿で、鏡餅を眺めている。
EJは呆れたように笑いながら、
とNICHOLASの手を軽く叩く。
そのやり取りを見たTAKIが小声でKに言う。
Kはくっと笑う。
そこへFUMA・YUMA・JO・HARUA・MAKIも合流し、
部屋は一気ににぎやかになった。
全員で神社へ向かう道。
自然と、Kの隣にTAKI、NICHOLASの隣にEJが
並ぶ形になる。
TAKIは手袋越しに自分の指先をぎゅっと握る。
KはそんなTAKIの様子に気づき、声を落とす。
即答しすぎて、逆に怪しい。
Kは少し考えてから、何気ない風を装って言った。
そう言って、TAKIの袖を軽くつまむ。
“手を繋ぐ”には至らない、でも確実に近い距離。
TAKIの心臓が跳ねる。
その少し前では、NICHOLASとEJが並んで歩いていた。
NICHOLASは少し考えてから、冗談っぽく言う。
EJが立ち止まり、驚いてNICHOLASを見る。
NICHOLASは照れたように鼻をかく。
EJは小さく笑って、歩き出した。
賽銭箱の前。
それぞれが静かに手を合わせる。
TAKIは目を閉じ、心の中で願う。
隣のKは、ちらりとTAKIを見てから、
同じように静かに祈った。
NICHOLASとEJも並んで手を合わせる。
言葉はなくても、互いの存在を意識しているのがわかる距離。
参拝後、FUMAが声を上げる。
結果はほどほど。
大吉もあれば、末吉もある。
TAKIが自分のおみくじを見つめていると、
Kが覗き込んだ。
Kは少し驚いたあと、ゆっくり笑う。
二人は目を合わせて、同時に小さく笑った。
夕暮れの道。
行きよりも、距離は自然と近くなっていた。
Kがふと呟く。
TAKIはうなずく。
NICHOLASとEJも少し後ろで並びながら歩く。
肩が時々触れる距離。
EJの小さな声に、NICHOLASは真剣に頷いた。
Kは歩きながら、そっと言う。
TAKIは一瞬驚いてから、はにかむ。
正月の空気は静かで、やさしくて、
恋が進むには、ちょうどいい速さだった。

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!