#2「こっちにだってプライベートはある」
まだ登校したばかりだと言うのに
思わず深いため息が出る
理由はもちろん…奴らホスト部
あの後、抱きついて来たローレンを
落ち着かせて、
何度も退会させてくれと頼んだ
だけどまあ、…了承は得られず、
結局 ホスト部活動時間終了まで
そこに居合わせてしまった
もちろんホスト部としての
営業対応だってわかってるけど…!
あれは学校中の生徒達も
虜になっちゃうよな、、
私はいつになったら
ファンクラブ退会できるのだろうか…
道は遠いな…と思わず苦笑いしてしまう
考え事をしていたせいか
明那くんに気づかなかったみたいだ
いつもは真っ先に見つけたら
おはよう、と声をかけるから
今日はそれがなかったから
心配してくれたんだろう
……え、何それ嬉しい。大好き
隣で準備している明那くんにも
見惚れてしまい、
さっきまでごちゃごちゃしていた
頭の中が、カッコいいで埋め尽くされる
…絶対ホスト部のことは言えない
しかも、明那くんって確か
ホスト部員達と仲良いって…
聞いたことあるし、、
明那くんの優しさ・気遣いを
断るのは本当に申し訳ないけど…!!
そう言いかけた時、
キャーと女子達の黄色い声援が
聞こえて来て
声の方を反射的に振り向いた
……部活動時間以外にも会うなんて、
しかもよりによって
明那くんがいる時に…!!!
…今はただ、神様に
そう願うことしかできなかった
❥❥ Next.












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!