第4話

⭐︎利己的に⭐︎
724
2023/07/31 14:11 更新
レイラーside .。.:*☆
…長い。
ツアーの2回目のライブの舞台裏。もうすぐ始まる、というときに私はそんな言葉だけを繰り返し頭に浮かべては消していた。
いつもはメンバーと話して…って、空気悪くしたのは私だけど。
あの日、私がああ言って出て行った後は、すぐにお開きになったようで、メンバー内の空気は最悪。
楽屋でもここでも、誰も話そうとはしなかった。
ただ1人、私たちの頼れるリーダーを除いては。
めめんともり
めめんともり
み、みんな!準備大丈夫?
めめんともり
めめんともり
頑張ろう!
明らかにぎこちなくなっているのは気のせいではないだろうが、こうやってやってくれているあたり〝完璧〟だなぁ、と痛感する。
ガンマス
ガンマス
…うん…頑張りますわ…。
ルカ
ルカ
準備は大丈夫…。
目線をずらしながら元気なく答えるメンバーたちは、とても気まずそうだ。
その中で私はメンバーの輪から外れたところで暗黒を見つめていた。
少しの間向こうの声を聞いていると、後ろから雪のような透き通った声が聞こえた。
みぞれ
みぞれ
…あ、あの、レイラーさん…
おずおずといった感じで話しかけてきたのはみぞれさんだった。
みぞれ
みぞれ
あ、アイドル…やめ…
マネージャー
…はい、そろそろです〜!
多分みぞれさんは私がアイドルをやめることについてなにか言おうとしたのだろうけど、マネージャーさんの声に遮られてしまった。
みぞれ
みぞれ
…ライブ、頑張りましょうね…!
にこ、と控えめに微笑んで、みぞれさんはステージへ出て行った。
レイラー
レイラー
(…ごめんなさい…)
心の中で謝って、私もみぞれさんに続いた。
今回のライブも盛況で、あっという間に終わった。
めめんともり
めめんともり
今日のライブもありがとうございましたーっ!
めめさんが声をあげて、またわっと歓声があがる。
その後に、私は自分のマイクを握り直して深呼吸をして、声を発した。
レイラー
レイラー
あー、あーっ…
レイラー
レイラー
んっん…今日は、みなさんに大事なお知らせがあります。
観客もメンバーも、ざわ、と騒めく。
レイラー
レイラー
私、レイラーは…
みぞれ
みぞれ
待っ、レイラーさん!?
みぞれさんが止めに入るが、あいにくマイクはみぞれさんの声を拾わなかった。

レイラー
レイラー
〝アイドル〟を、引退します。

…よくも悪くも、観客は各々声をあげた。
私のファンは悲しむ声を。
私のアンチは喜ぶ声を。

後ろのメンバーは驚く声を。
ぐさお
ぐさお
ちょ、ちょっと!?
ぜんこぱす
ぜんこぱす
え!?

舞台裏からはマネージャーたちは怒り困惑する声を。
正面からも背後からも、横からも。
たくさんの声が私を埋め尽くし、攻め立てられているように感じた。
レイラー
レイラー
…ごめん、なさい。
メンバーにぎりぎり聞こえるかどうかの声で私は言って、観客に向き直る。
レイラー
レイラー
みなさん、今まで〝レイラー〟をありがとうございました!
レイラー
レイラー
ファンのみなさんとやった〝アイドル〟の活動は、楽しかったです!
レイラー
レイラー
これからは、私を除いた〝ライティスト〟をどうかよろしくお願いします!
アイドルが引退するときによくやる最後のメッセージ的なことをやって、私は1人勝手に舞台裏に戻った。

そして目を閉じて、ただ騒めく声を聞いていた。
すると当たり前だがマネージャーに声をかけられた。
マネージャー
ちょっとレイラーさん!?なに勝手なこと言っているの!?
レイラー
レイラー
…すみませんでした。
レイラー
レイラー
でも私はもう、なんと言われようとやめます。今までありがとうございました。
私はそうとだけ告げて、駆け出した。
マネージャー
あ、ちょっと!
マネージャーの声を無視して、舞台裏も抜けて、会場も抜けて。
ただ走った。
今止まったらまたうじうじしてしまう気がしたから。


走った末に私は、咲き誇るピンク色の花を再び見た。
りんわ
りんわ
ごめんなさい…
りんわ
りんわ
更新なくて…
りんわ
りんわ
これはですねその…
りんわ
りんわ
夏休みに入って予定増えたり、部活あったり、絵を描いてたり()して忙しかったんです!!
りんわ
りんわ
あ、絵載せてるのでよければー!
りんわ
りんわ
これからは反省して更新します…
りんわ
りんわ
ではでは!おつりんー!

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