溜息をつきながら、バイト先を出る。
雨は未だに止まない。
なんだか、私の心の中を表してるみたい。
そういえば、家になんもなかったよなぁ…
帰りにコンビニでも寄ろうかな。
私だって大学生だ。
大学生が好きなコンビニ飯を好んだりする。
最寄りのコンビニに着いて
傘を閉じて中に入る。
んー、この時間はあまり陳列されてないかな
正直言うと、
おにぎり1個とかでも十分なんだよね。
考えすぎて頭痛いってか、なんだろ。
このモヤモヤがなんなのかは
分かってはいるんだけれど。
受け止めがたい自分がいるのはどうしてかな。
そんな時、
勢いよく誰かとぶつかってしまった。
いけないいけない…
ぼーっとしてた…
そう言って、
ころんさんはレジに行って、
お会計をしてそのまま、帰って行った。
あ、嵐のような人だったなぁ……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!