第12話

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2024/06/26 11:00





u
u
おぉ、今日は早いな
jungkook
jungkook
...何してるんですか?
u
u
カメラだ、君の分もあるぞ




彼女の興味は
四季よりも早い速度で変わる




今回はカメラか、なんて思いながら
自分の分が用意されていたことに
驚いていると彼女は早く、と急かしてきた



u
u
最近はスマホが重宝されてカメラがおざなりになっていると思わないか?
u
u
いつか人類はこの魅力に再度気付きまた利用し始めると予想するぞ、私は
jungkook
jungkook
はぁ...いくらです?これ
u
u
...何故だ?
jungkook
jungkook
いや普通にこれ高いでしょ?
u
u
安心しろ、激安閉店セールをやってる店で買ったからな
jungkook
jungkook
でも、
u
u
さては...助手くん、カメラの醍醐味を知らないんだな?
jungkook
jungkook
はぁ、やりますよ、撮り方教えてください




荷物を置いた僕に
彼女は笑みを浮かべて
カメラの説明を始める




屋上という限られた場所を
フィルムカメラで撮っていくのは楽しくて
気づけば昼休みが始まり
校舎がざわめき出していた




jungkook
jungkook
ヌナ、もう行かないと
u
u
そうか、じゃあこれあげるよ
jungkook
jungkook
現像しないんですか?
u
u
今から花火の実験なんだ





またな、なんて言う彼女を
僕は少しだけ仕事を恨んだ






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