第3話

第3話 神殺しの人間
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2025/05/08 12:27 更新
前回のあらすじ

突然光を浴びて神の転生世界に飛ばされてしまった魔法使いのハルナとルイ。
何か事情を知っている人を探し回るが、突然、神様に攻撃されてしまう。
なんとか対話を試みる2人だが、まるで相手にしてもらえなかった・・・。が。

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ハルナが神様に向けて放った攻撃は、先ほどと変わらないエネルギー弾の攻撃。
だが――先ほどのものとは桁違いに威力が高かった。

神様はハルナの一撃を受け、あっけなく倒れてしまった。
瑠衣(ルイ)・アークレイン
瑠衣(ルイ)・アークレイン
・・・やりすぎじゃないか?
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
大丈夫、意識が残るくらいの威力に調整してるよ。
転生を司る神
・・・参りました・・・。
先ほどの威勢のいい神様の姿は全くない。
ハルナとルイの完全勝利である。

2人が倒れた神様を眺めていると、先にルイが口を開いた。
瑠衣(ルイ)・アークレイン
瑠衣(ルイ)・アークレイン
・・・で、まず先に話してもらいましょうか。
なんで、俺たちに攻撃をしてきたんです?
神様が倒れたまま、力なく口を開いた。その言葉は震え、無力感が滲み出ていた。
転生を司る神
実はさ、私、人間の転生担当の神なんだよね・・・。でも、まだ新人で、たまにミスしちゃうんだ・・・。
間違えて転生の光浴びせちゃって、ここに来ちゃった人間、消すしかなかったんだよ・・・。上の神様に怒られるから・・・。
瑠衣(ルイ)・アークレイン
瑠衣(ルイ)・アークレイン
なるほど。つまり、証拠隠滅と。
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
さらっと言ってるけど、結構やばいことしてない⁉
2人は哀れみの目で、神様を見ている。
ハルナは流石にかわいそうと思ったのか、優しい声で神様に話しかけた。
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
ちなみに、どんな風に怒られるの?
転生を司る神
・・・お前はダメな奴だな!とか・・・。
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
なるほどね・・・。それは辛いね・・・。ミスして呼んじゃった人間消したくもなるよ。
瑠衣(ルイ)・アークレイン
瑠衣(ルイ)・アークレイン
お手本のようなダメな𠮟り方だな。
ハルナはそっと神様の前にしゃがみ込み、目を合わせる。
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
でもさ、失敗って、誰にでもあることでしょ? まだ生まれたばっかりなら、なおさらだよ。
叱られたって、それで終わりじゃないし。大事なのは、次どうするかじゃない?
瑠衣(ルイ)・アークレイン
瑠衣(ルイ)・アークレイン
ま、怒られたくらいで人間消してたら、世界いくつあっても足りないぞ?
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
うん。これからちゃんとやれば、きっと誰も怒らないよ。だから、もう誰も消さないであげて。
2人の声は、優しさに溢れていた。
神様が涙を流しながら、2人に質問する。
転生を司る神
でも、言ったら・・・。私、どうなっちゃうのかな・・・?
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
大丈夫!その時はこう言えばいいんだよ!ルイ、頼んだ!
瑠衣(ルイ)・アークレイン
瑠衣(ルイ)・アークレイン
唐突だな。そうだな・・・「お前らがミスしたときの対処法を教えないからだ」って言えば、いいと思うぞ。
そのアドバイスを聞いた瞬間・・・神様の顔が、少し柔らかくなったような気がした。
転生を司る神
うん・・・!わかった!今度そう言ってみるね!
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
うむ!正直でよろしい!
そう言い笑顔になると、ルイが神様に回復の魔法をかけた。神様の体がみるみると綺麗に治っていく。

元気になった神様が立ち上がると、2人の方を向いた。
転生を司る神
じゃあ、今度は私から質問させて・・・!あなたたちは、一体・・・。何者なの?
質問された2人は顔を見合わせ、どこか得意げに口を開いた。
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
私の名前はハルナ・アークレイン。こっちの茶髪がルイ・アークレイン。
そうね・・・「神殺しの人間」と言えばわかるかしら。
その言葉を神様が聞いた瞬間、驚いた表情を見せた。
転生を司る神
え・・・⁉上の神様たちが恐れていた、あの・・・?


 ハルナ・アークレイン――
 現実世界で魔法があった時代、史上最強の魔法使いとして名を連ねた一人。
この魔法使いの強さは、最強の「攻撃力」「攻撃の精度」「回避力」だ。
これらにおいて、ハルナに勝てる魔法使いは存在しなかった。
 まさに、攻撃は最大の防御、とでも言うようなステータスの振れ幅である。


 ルイ・アークレイン――
 史上最強の魔法使いの名を持っていた一人。
この魔法使いの強さは、最強の「防御力」「近接戦闘力」「治癒力」だ。
もちろん、これらでルイに勝てる魔法使いは存在しない。
 逃さぬ距離まで近づき、倒す・・・それが彼女の魔法使いとしての流儀だ。


 その強さゆえ、2人は「神殺しの人間」として恐れられていた・・・が。
これにはもう一つ、理由がある。
 それは、神に対してとんでもないバフ効果が発生する「神殺しの力ゴッドスレイヤー」という特性を持っていたから。
神に対して、一番強く戦える人間だ。
転生を司る神
でも、上の神様が言っていた人とは、名前が違うような・・・。
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
シッ!そこは内緒ね!
ここから先は、姉妹の秘密の話だ。現時点では、聞くことはできないだろう。
話を締めると、ハルナが笑顔で神様に語り掛けた。
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
よし、そんな感じで、話は終わり!早速で悪いんだけど、私たちを異世界に転移させてくれないかな?
転生を司る神
え?元の世界に戻すんじゃなくて?
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
うん、元居た世界はつまらなくて、飽きてたところだったからね。
今から、異世界に転移させてくれないかな?
転生を司る神
いいけど・・・ほんとうにそれでいいの・・・?
そう言われても、ハルナの笑顔は変わらなかった。
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
うん!よろしくね!
転生を司る神
・・・それじゃあ、転移させる魔法を使うね。2人とも、準備はいい?
2人は準備満タンだ。既に立ち上がり、余裕の準備体操をしている。
瑠衣(ルイ)・アークレイン
瑠衣(ルイ)・アークレイン
大丈夫、あとはよしなにしてくれ。
転生を司る神
それじゃあ、行くよ。ハルナ、ルイ、ありがとう・・・!
汝の魂、今ここに縛りを解かれ、時の狭間を渡る資格を得よ。開け、異世界の門!
さあ――旅立て!
詠唱が終わると、眩い光が姉妹の全身を包み込む。
そして次の瞬間、その光は弾けるように広がり、2人の姿を異世界へと運び去った。




転移が終わり、目を覚ますと、見えた景色は深い森の中だった。

ハルナがゆっくりと起き上がった。
春奈(ハルナ)・アークレイン
春奈(ハルナ)・アークレイン
お、転移してる!ルイ、大丈夫?
瑠衣(ルイ)・アークレイン
瑠衣(ルイ)・アークレイン
・・・ああ、体に特に異常はないな。
無事に異世界に転移できた、と安心したのもつかの間。
後ろから大きな足音が聞こえた。

姉妹が後ろを振り向くとそこには、立てば全長2mにもなる巨大な熊が襲ってきた!
瑠衣(ルイ)・アークレイン
瑠衣(ルイ)・アークレイン
・・・!?まずい!
2人が回避行動をとろうとした瞬間、目の前に強烈な風が起こり、熊を空高く打ち上げた。
??????
荒れ狂う風よ、我が敵を打ち払え!轟け、自然魔法 ガストストライク!

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