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第22話

2章9話 君と俺は同類
1,465
2023/04/05 11:23
のっきsaid
のっきさん
のっきさん
なんで…知ってるんですか…?
のっきさん
のっきさん
そして…何故その事を知っているのに私と仲良くしようとしてくれるんですか…?
ラメリィさん
ラメリィさん
…だって殺したの自分の意思じゃないでしょ?
のっきさん
のっきさん
……はい。
この人は何故そんなことまで知っているんでしょう…
ラメリィさん
ラメリィさん
なんで知ってるか?そんなのわかるよ〜。
ラメリィさん
ラメリィさん
だって、俺も同じだもん。
のっきさん
のっきさん
え……?
ラメリィさん
ラメリィさん
両親が殺されて、その後の記憶はなく、気づいたら人を殺していた…。そして一ヶ月に一回、体が謎の薬を欲して、それを飲むと意識がなくなって、また死体の上に立っている…。しかし謎の薬を飲まないと、呼吸さえ苦しくなり耐えられなくなって薬を飲んでしまう…。するとやはり誰かを殺している…。だけど、死体には自分が殺したと言う証拠は絶対に残らず、いつまで経っても逮捕されない…。
のっきさん
のっきさん
…その通り、です。
ラメリィさん
ラメリィさん
魔法使いの数人が持つ持病があるでしょ?そしてのっきさんはその持病を持っている…。実はその持病を持つ人は「殺しの才能」があるとされている。そして、ある組織がその持病も持つ人の両親を殺し、一ヶ月に一回持病を持つ人に人殺しをさせることを目的としている。
のっきさん
のっきさん
そうなんですか…?
ラメリィさん
ラメリィさん
そう。そして、のっきさんが持つ持病は、吸血鬼の数人が持つ持病と同じものだ。そして、俺は…その数人の吸血鬼の一人。
のっきさん
のっきさん
…じゃあ、ラメリィさんも一ヶ月に一回人殺しをしないと生きていけない体に…?
ラメリィさん
ラメリィさん
そうだよ。…実は、最近うちの学校の先生を殺しちゃってね。しかもみんなの見てる前で。
のっきさん
のっきさん
…なんで逮捕されてないんですか…?
ラメリィさん
ラメリィさん
…みんな不審者が入ってきて殺したって言ってる。多分記憶が変えられてるんだ。
のっきさん
のっきさん
マジですか………
ラメリィさん
ラメリィさん
ちなみに、殺しちゃったのは君の…担任の先生。
のっきさん
のっきさん
担任、ですか…
複雑な…気持ちですね
ラメリィさん
ラメリィさん
…まぁ、そんなことは今関係ないんだけどさ!
ラメリィさん
ラメリィさん
君も、その組織についてなにか知ってることとか、これから何かわかったら連絡してって言うことを言いに来たんだ
のっきさん
のっきさん
はい…いいですよ
この人ならっ………私を、救ってくれるかもしれません。

私に、新たな希望ができました。

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