第3話

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2022/10/01 14:43
長い春休みが終わり
待ちに待った、?
入学式
中学では下ろしていた髪も三つ編みお下げに
伊達メガネをかけて
制服はきっちり
今日から私の
陰キャ生活が始まる
_______
元々京都に住んでいた私は
これを機に大阪で一人暮らしをはじめた
だから
もちろん知り合いなんかいない
だからこそ
新しい自分になれる
周りは誰とクラスが一緒だとか、
離れてしまっただとか
1人淡々とクラス表を見つめる私には関係の無い事だった
「大西風雅…」
ふと目に入った名前
どこかで見たことがあるような
キンコンカンコン
チャイムに流されて、気にすることも無く
クラスへ向かった
先生「席は前に貼ってあるところだから、確認してくれ」
霜月…
あった
隣は、西村?
話さないし
誰でもいいや
まだ教室には4、5人程度しかいなかった
ガラガラ
???「うわー!高校やー!」
女子「キャー」
女子「白王子様だわ!」
女子「イケメンすぎない!?」
女子「同じクラスとか幸せすぎる!」
白王子?
誰かのあだ名?
女子「黒王子様も一緒よ!」
黒王子?
???「なんか新鮮やな」
女子「キャー」
女子「安定に可愛い♡」
???「ふうさんの席そこやで」
???「ありがと」
???「西村は…ここや!」
白王子?は私の隣に座った
これが西村くんなのか
西村「よろしく!」
「よろしく」
西村「霜月さんか」
「はい」
西村「俺、西村拓哉!」
西村「拓哉とかって呼んでな?」
「じゃあ西村くんで」
西村「ちょいちょい!拓哉やって!西村くんとか堅いやん笑」
「では、もう少し仲良くなってからで」
西村「えー、あなたちゃん厳しっ」
「あなたちゃん、?」
西村「あなたちゃんよね?名前、あってる?」
「いや、急に名前で呼ばれたので驚いたと言いますか、」
西村「そーゆことか笑」
???「拓哉〜!」
西村「ごめん、呼ばれたから行ってくるな」
「どうぞ」
西村さん、フレンドリーな方なのかも知れないけど陰キャとしては、あんまり関わらない方がいいよね
「要注意人物っと」

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