第13話

12 . 久しぶりに触れた音楽は
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2026/01/13 01:16 更新

  筆談表記 ... 【   】
  手話表記 ... 『   』

  ୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧



  あなたの英語 side


inm
 【楽譜とコード表これね】 
inm
 【オレ聞いてるから!】 
inm
 【頑張れ】 



  手にはギター、目の前には楽譜

  私はこれから演奏を披露するらしい
  少し、いやだいぶ緊張で指先が震えてる


あなた
 【いや、でも音聞こえないですし】 
inm
 【大丈夫だよ、間違えたら
  そこを練習すれば良いから!】 
あなた
 【や、でも】 



  どうしよう、なにも大丈夫じゃない……

  ペンを握る手に嫌な汗が滲んでいく

  楽譜通りに弾けたとしても
  アクセントとかフォームとか、
  色々おかしいところあるだろうし


inm
 【大丈夫、出来るよ】 
inm
 【それに、出来なくても大丈夫】 



  でも、その言葉にふっと肩の力が抜けた
  完璧じゃなくても、良いんだ

  ただ、今の私にとって一番良い音楽を
  追求すれば良いだけ

  伊波さんの言葉には
  不思議なパワーが宿っているのかもしれない


あなた
 【じゃあ、弾くよ】 
あなた
 【変でも笑わないでね?】 
inm
 【笑わないって】笑 



  ひとつ、深呼吸をしてからパッチを手に取る

  昔、お父さんが教えてくれた
  魔法の言葉を思い出して

  「 大丈夫、自分を信じて 」


あなた
 _____! 



  うん、だんだん馴染んでいってる

  ブランクはあったけどこの弦を弾く感じ、
  ぜんぜん忘れてなかったんだな……

  そう考えると私、
  だいぶ音楽に未練タラタラじゃない?



  ♔.゚


あなた
 【ど、うだった?】 



  反応が怖い。評価されるのが怖い。
  何も聞こえない事が、何よりも怖い

  1秒1秒、時間を刻む音が長く感じる

  お願いだから大丈夫だよって言って、
  問題ないよって、やって良いよって、
  まだ出来るよ、って

  君のその明るい笑顔で、
  蟠りも何もかも吹き飛ばして欲しい


inm
 【凄いじゃん!】!! 
hbc
 【途中から聞いてたけど
  上手過ぎてびっくりしたわ】笑 
inm
 【え、これで難聴はやばい】 



  あ……

  最初に出て来た感情は「安堵」だったけど、
  それでもやっぱり嬉しさはあって

  自分でも、指がちゃんと動いてくれて
  やっぱり私は音楽から離れられないんだな、って

  改めて、そう感じた気がする


あなた
 【ありがとう。】 
inm
  ? 
あなた
 【私に、また音楽が出来るって
  教えて……信じさせてくれて】 
inm
             笑 



  今の私なら、胸張って言えるよ

  やっぱり、どうしようもなく、音楽が好き











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