ゾルディック家 試しの門
あなた母
「 あなたちゃん 、 この扉を開けてみて ? 」
「 … ? はぁい 、 」
まだ8歳である少女は4トンものある1の扉を開けた
あなた母
「 1の扉 .. まだまだね 、 あなたちゃん この5の扉を開けられるようになりましょう 」
「 この扉おもたいのに ... わかった 、 」
少女は母の言うことには逆らえない 。
幼い頃からそう育てられてきた 。
あなた母
「 あなたちゃん 、 今からキキョウさんとお話してくるからいい子に待っているのよ ? 」
そう言い残し 、 少女の母は足早に何処かへと消えていってしまった 。
「 … いい子にっていわれても 、 ここなにもないのになぁ … 」
暇を持て余した少女は森のようなその場所をただ歩き回っていた
?? 「 ねぇ 、 きみここでなにしてるの ? 」
「 … ? だぁれ 、 どこにいるの … ? 」
?? 「 ここだよ 、 上みあげて 」
少女が上を見上げると木の枝に座り 、 りんごを頬張る銀髪の少年がいた 。
少女は一瞬驚くも 、 すぐさま目を輝かせ少年をすごいすごいと褒めたたえているのであった 。
「 きみすごいね!ぜんぜんきづかなかった!わたしのおなまえおしえてあげる! 」
「 わたしね 、 あなたっていうの! あなた = アルベール! 」
??「 ふぅん … あなたね 、 おぼえやすくていーじゃん 」
「 きみのおなまえは ? 」
キルア 「 おれのなまえはキルア 、 キルア = ゾルディック 」
「 おなまえもかっこいいんだね! いくつなの ? 」
キルア 「 あててみてよ 、 あてれたらいいものみせてやるよ 」
「 んー … わたしが8さいだから 、 おなじ8さい! 」
キルア 「 … せーかい 、 おれとおなじなんだな 」
木から降りたキルアはそのまま少女の目の前に立った 。
キルア 「 みてて … 」
そう言いゆっくりと歩き出したキルアに残像が見え 、 まるで何人もいるような状態が少女の目に写った 。
「 !!すごい!キルアがなんにんもいるよ! 」
キルア 「 これまだあんまみせてないから 、 おまえにはちょっととくべつな 」
「 とくべつ ? それうれしい! キルア 、 ありがと! 」
キルア 「 べつに ... ただみせてやっただけだし 、 」
どこか照れたように頬を染める少年は年相応の反応で可愛らしいものだった 。人に感謝されることが少なかったのだろうか 、 そんなことも知らずに少女はただただキルアを褒め続けるのであった 。
「 … ねぇ 、 キルア!おねがいがあるの!」
キルア 「 ? なんだよ 」
「さっきのやりかたおしえて!」
キルア 「 しきょくのこと?いーよ 、 ただし … じょうけんつきでね 」
「 じょうけん ? わたしのもおしえてほしいとか ? 」
キルア 「 それもしりたいけどちがう 」
「 … ? なあに ? 」
一時の間を開けてから少年は深呼吸をして口を開いた 。
キルア 「 おれとさ … ともだちになってくれない ? 」
先程までとは空気が変わり 、 少年はどこか少女を試すような 、 そして期待するような眼差しで少女を見詰めた 。
① キルアと友達になる ▶︎ 2話
② キルアと友達にならない ▶︎ 3話












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!