第13話

12.“可愛い”か“清楚”か
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2020/07/06 12:00
side     葉涙 あなた
あれから、数日。私達に収集がかかった。今回も近況報告らしい。

私の初事件っていつになるのかしら?

そう思い、カフェテリアに向かっている途中。黒木さんと合流した。
黒木 貴和
黒木 貴和
やぁ。一緒に行かない?
目的は一緒だし、何も問題がないためOKした。
あなた

いいわよ。今日は、近況報告なのよね。

黒木 貴和
黒木 貴和
そうみたいだね。何を話すつもり?
あなた

悩んでいるのよ。幾つか候補があるの。

黒木 貴和
黒木 貴和
それはいい事だね。
あなた

黒木さんは?

黒木 貴和
黒木 貴和
そうだね…。話すまでのお楽しみにしよう。
黒木さんは、人差し指を自分の顔の前に置き、
「しー」のポーズをとった。

そういう人よね。予想はつくわ。それにしても、彼も美少年ね。
黒木 貴和
黒木 貴和
どうかした?
あなた

いいえ。この世は不平等だと思っただけよ。

黒木 貴和
黒木 貴和
急だね。
あなた

…黒木さんって美少年だったのね。

黒木 貴和
黒木 貴和
ありがとう。でも、葉涙さんの方が綺麗だと思うよ。
あなた

ふん。お世辞は結構よ。

黒木 貴和
黒木 貴和
お世辞じゃないよ。本心。
ほら、そういう所が苦手なのよ。

そんな中身のない話をしているとカフェテリアについた。

いつもの目立たない端の席。と、言うもののこのメンバーが揃っているのよ。目立たない訳がないわ。

そこでは、何やらメンバーが熱心に言い合いをしていた。

いないのは、彩ちゃんだけかな。

あ、この間。“彩ちゃん”呼びの許可が出たのよ。嬉しい。
小塚 和彦
小塚 和彦
あ、二人とも。
黒木 貴和
黒木 貴和
何の話?
席に定位置はないため、流れで黒木さんの隣に座った。
七鬼 忍
七鬼 忍
好きな女子のタイプだって。
へ?タイプ?

男子ってそんな話をするのね。面白そう。
あなた

何で揉めてるの?

小塚 和彦
小塚 和彦
何だっけ、“可愛い”か“清楚”かだっけ?
若武 和臣
若武 和臣
断然、“可愛い”だろ!
上杉 和典
上杉 和典
いや、“清楚”な方が良くないか?
美門 翼
美門 翼
上杉と一緒、俺も“清楚”。
あなた

私は、“可愛い”よ。

若武 和臣
若武 和臣
だよな!ってお前、いつから!?
あなた

さっき。

上杉 和典
上杉 和典
サラッと話に混ざるなよ…。
小塚 和彦
小塚 和彦
僕も“可愛い”かな…。黒木は?
黒木 貴和
黒木 貴和
悩むね。どちらかと言うと“清楚”かな。
七鬼 忍
七鬼 忍
俺は…。どっちでもいいや。
あなた

でも、可愛いと清楚って紙一重よね。

美門 翼
美門 翼
ん、確かにね。
あなた

彩ちゃんは、絶対“可愛い”だわ。

立花  彩
立花 彩
私がどうしたの?
あ、本人登場。遅かったのね。
あなた

彩ちゃんは、可愛いって話よ。

立花  彩
立花 彩
どんな話…。
小塚 和彦
小塚 和彦
アーヤは、“可愛い”女の子と“清楚”な女の子どっちが好き?
立花  彩
立花 彩
私は…。“清楚”かな?
七鬼 忍
七鬼 忍
どうして?
立花  彩
立花 彩
だって、あなたちゃんがそうかなって。
あなた

なら、両思いって事ね。私の勝ちだわ。

Kzメンバー
Kzメンバー
違うだろ!/違うから!
立花  彩
立花 彩
…?
彩ちゃん分かってないわ。天然な所も可愛いわよね。
若武 和臣
若武 和臣
よっし!発表を始めるぞ!
若武 和臣
若武 和臣
じゃあ、アーヤから!
立花  彩
立花 彩
え!?あ、うん。
立花  彩
立花 彩
私が最近気になっているのはね。
立花  彩
立花 彩
“愛惜の湖”だよ。
あいせきのみずうみ?






……To be continued



【雑談】

Kzって永遠に不毛な話が続けられそうで怖い…。

今回の話も書いていたら、長くなってしまった。

私は、“清楚”な女性が好きです。(唐突)

そろそろ、誰オチなのかもわかるのでは、ないでしょうか。

彼sideを書く時、すっごく悩む。

彼オチのがないのは、こういう事なのだとやっと理解した馬鹿です。

これからもよろしくお願いします。

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