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第1話

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2025/11/09 22:07 更新













「 明けない夜なんてないんだって 」












そう言って笑うやつは、きっと夜を知らない。











俺は永遠に夜が続いて欲しいと願っていた。












俺にとって夜は、“終わらない現実”のことだ。












家でも、学校でも、誰の前でも息が詰まる。













笑えって言われるから笑って、



頑張れって言われるから頑張って、











気づいたら、俺の声はどこにも届かなくなっていた。











そんなある夜、夢の中である少女に出会った。











淡くて綺麗な少女だった。












光を反射するような瞳で、俺を優しく見つめて言った。












「——ここなら、苦しくないよ」











その瞬間、俺は泣いていた。














初めましての少女の言葉が、




どうしようもなく優しくて、




どうしようもなく嘘みたいで。











それから毎晩、僕は夢に逃げるようになった。











現実では息を潜めて、夢の中でだけ、少女に会いに行く。











少女はなんでも受け止めてくれた。











優しく背中をさすってくれた。










それだけで俺の心は少しずつ救われていった












——でもある夜、少女は言った。












「 そろそろ朝が来るね 」













その言葉の意味を、俺はまだ知らなかった。













あの夜に溺れていたから ___


















作者です。


遂に12作品シリーズ始まりました


トップバッターは🦖さんメイン「 夜に溺れる_ 」です


ぜひお楽しみください✩.*˚





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