それは、あり得たかもしれない未来。
強いて言えば……ありうべからざる今の話。
いくつも別れた枝の先の未来。
__オットー・スーウェンの、分岐した物語である。
何か、タネがあるとは思っていた。
言い方は悪いが、半人前未満のスバルが
何故か未来を予測していたり、やけにタイミングが
良いことを、疑問に思ったことはある。
何か、『言霊の加護』のように、
知られていない加護なのかと、そう思っていたが。
__『タヒに戻り』だなんて、
世界は彼に恨みでもあるのだろうか。
今までスバルの経験してきた事から考えても、
彼がタヒんだ回数は数回やそこらじゃ済まないだろう。
『腸狩り』『ウルガルム』『白鯨』『怠惰』『大兎』。
きっとそれは、想像を絶する_地獄に等しい。
スバルには傷付いて欲しくない。苦しんで欲しくない。
そう考えるのは、当たり前のことだった。
けれども、こうやってスバルを閉じ込めているのは、
果たして彼にとって、良いことだと言えるのだろうか。
ああ、嫌になる。
情に厚いスバルが、友人という言葉に弱いのを
分かっていて、それを利用する自分が。
タヒのうとしているのなら、スバルはもうとっくに
舌を噛み切っているはずだ。
けれどどうしても、安心することができない。
自分の手を離れた隙に、スバルが誰かに危害を
加えられる可能性が尽きない限り、
彼を自由にさせるのは__
怖い。
ずっとスバルの優しさに甘える生活は、
駄目だとは分かっているけど、ずっと安心できる。
この生活が良いわけがない。
だけれど、今ぐらいはその生活に甘んじていたかった。
オト虐。
ス虐が1番だけどオト虐が嫌いなわけではない。
(ス虐でもあるけれど)
どうにかしてスバルのタヒに戻りを知ったオットーです。
方法は分かりません。某性悪魔女から聞いたのかな?
こちらのオットーはヴォラキア帝国で
スバルを監禁しながら暮らしています。
同行者はベア子、ペトラ。
国外逃亡する時、カララギが第一候補では
あったんですけど、ロズワールと
ユリウス、アナスタシアに見つかるかな、と。
オットーはヴォラキアに行く手段も
持っていましたし…。
暮らしはエキドナがいた頃の聖域みたいになってます。
エキドナ→スバル
ロズワール→オットー
ベアトリス→ベアトリス
リューズ→ペトラ
重いオットーも良いよね。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!