第12話

手作り弁当がきっかけで…!?
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2026/08/28 07:59 更新
ギィ━━━━

私は屋上のドアをゆっくり開けた。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
うーんっ…きもちぃー!
屋上で当たる風はとても気持ち良く、私は大きく背伸びをした。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
………流石に、誰も居ないよね…
シーンと静まり返った屋上に私の歩く足跡だけが響く。

少し歩くと、給水タンクのある建物があった。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
うん、ここにしよ
私はそこに座り、お弁当を食べようとした…
?
美味そうだな
卵焼きを掴もうとしたら、上の方から誰かの声がした。
私は声のする方を向くと、微かに男の人の影が見えた。
太陽の光ではっきり顔は分からないけど、聞き覚えのある声…
?
よいしょっと!
その人は、直ぐ横のはしごで2、3段降りるとそこから軽々とジャンプした。
下に降りた事によって、はっきりとその人の顔が見え、ようやく誰か分かった。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
せ、先輩!?
_阿久津 翔@あくつ しょう_
阿久津 翔(あくつ しょう)
よう。水樹
そう、上に居たその人は阿久津先輩だった。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
何で先輩が!?
てか、何してたんですか!?
_阿久津 翔@あくつ しょう_
阿久津 翔(あくつ しょう)
あぁー、連れと食堂で飯食おうとしたら、急に女子達が駆け寄ってきて、「私の弁当食べてください」って言ってきたから逃げてきた。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
(さ、流石…先輩……)
_阿久津 翔@あくつ しょう_
阿久津 翔(あくつ しょう)
本当、落ち着いて飯も食えねぇ。
今、こうゆうの流行ってんのか?
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
い、いや…流行ってはないと思います……。
先輩がただ、人気者なだけで……
そう言いかけると、私が食べようとしていた卵焼きを先輩は手で摘み、パクリと食べた。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
あっ……
_阿久津 翔@あくつ しょう_
阿久津 翔(あくつ しょう)
美味っ!!
先輩は目を輝かせ、嬉しそうに笑った。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
えっ……?
_阿久津 翔@あくつ しょう_
阿久津 翔(あくつ しょう)
お前、これ手作りか!?
すっげぇ、うめぇな!!
そう言う先輩の顔は凄く嬉しそうで、私のお弁当のおかずを次々と口に運んでいく。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
(てか……それ、私のお弁当なんですけど!!)
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
せ、先輩!!
私の分も残しといてくださいよ!?
_阿久津 翔@あくつ しょう_
阿久津 翔(あくつ しょう)
あ?あーわりぃ。
うめぇからつい、食べちまうとこだった。
つーか、お前、ちゃんと料理できるんだな!
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
(ん?どうゆう意味だろう……?)
ちゃんと……。

私はその意味を暫く考えた。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
(……あっ……! なる……ほどね)」

_阿久津 翔@あくつ しょう_
阿久津 翔(あくつ しょう)
てっきり、毎日コンビニ弁当かと思ってた
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
(でしょうね……)
先輩と出会った初日もコンビニで……。
その上、昨日も……。

確かに、そう思われても仕方ない。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
あ、あー……あれは、たまたまです!
いつもは、自炊してますが買い物に行きそびれちゃいまして……
_阿久津 翔@あくつ しょう_
阿久津 翔(あくつ しょう)
そうなんだ。
じゃあさ、今度お前の手料理食わせてくれ
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
へっ!?
_阿久津 翔@あくつ しょう_
阿久津 翔(あくつ しょう)
この弁当すげぇ、美味かったから…さ…
つーか、出来れば俺の分も弁当作ってくれねぇか?
先輩は少し照れ臭そうに言った。
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
(うそっ……こんな、チャンス逃すと二度とないかもしれない……)
私は嬉しさのあまり、満面の笑顔で……
_水樹 菜々@みずき なな_
水樹 菜々(みずき なな)
はい!是非!作らせて下さい!!
そう返事した。
_阿久津 翔@あくつ しょう_
阿久津 翔(あくつ しょう)
ありが……とな……
この時、先輩の顔が少しだけ、赤くなっていたような……


そんな風に見えた─────

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