学級委員の仕事も意外と慣れてきたな〜。
最初は、タイピングのときによく間違えて怒られていたが、今では1日に1回間違えるかどうかぐらいまで成長した。
タイピングする速さも速くなり、空き時間が増えたためよく雑用なんかもする。
雑用といっても、委員会で終わっていないところをやったり、他の人の手伝いをするとかだ。
偶に、資料を置きにいったり、差し入れをすることもあるけど。
無一郎さんも、少しずつだが優しくなってきた。
最初はゴミを見るような目で、毒舌だが、今は少し柔らかくなったような気がする。
そして、有一郎さんも調子は良いか?とか、何かあったら言え。とかと気遣ってくれるところが優しい。
私、この委員会に入って良かったな。
改めて、カナヲちゃんにちゃんとお礼を言わないと...。
そんな穏やかな日々だった。
しかし、そんな穏やかな日はいつまでも続かない。
とある一言によって...。
これは絶対に不味い。
開闢学校の校長先生は咲夜師匠だし、奥様である月希那様もいるし。
今の無一郎さんの状態を見られるのは非常に不味い!!!
どうしよう、冷や汗が止まんない...。
そもそも臨海学校って何なんだろうか?
私は慌てて頭を両手で覆う。
あれ?臨海学校...海での学校...。
海!?
これはヤバい!!!
別に泳げないというわけではない。
でも、海は...。
でも、皆ともっと仲良くなれるチャンスを潰したくない...。
それに、臨海学校、楽しそうだから。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。