〜キバナ視点〜
は?
…なんでお前がこの子を知ってるわけ?
真顔でリザードンの入ったボールを構えられた。
待てよ、ダンデ。
絶対お前は誤解している
うん、間違った事は言って無いはず…
は?(←2回目)
は?(←3回目)
負けた? ダンデが? ポケモンバトルで?
無敗の絶対王者のダンデが?
うん。今、初めて聞いた
メガ進化…こっちは聞いた事あるな
今度こそって、前は使わずにダンデを負かしたか!?
うわ、即答でバトル断られた
普通にダンデ可哀想…
やはりって…お前、皆に大人気のチャンピオンだろ、断られる予想ついてたのかよ
諦めろよ!即答で拒否されてるだろ!
あと、やっぱりリザードンで戦うつもりなんだな?
相手に不利なタイプ使うの要求して理不尽じゃねーのか?
…リザードンのボールを構えずに言ってくれ
さすがに執務室でのバトルは遠慮したい
グゥゥ〜〜〜
このタイミングでダンデの腹が鳴った
ロトムスマホを見ると、時間は昼過ぎ
ダンデがテーブルに置いたのは…プロテインのゼリー飲料だった
うん、俺様のスポンサーのを使ってくれるのは嬉しいんだけど、食事としてどうなのよ?なんで人の職場来てまで携帯食を食べようとするかな…
ダンデが案内するぜ!と意気込んでいたけど迷子確実だったので止めて、口頭で場所を伝える。
どんな料理ができるのか楽しみだな
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!