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第1話

7時20分
3
2026/01/01 18:16 更新
まず初めに

るな子。です
私は文字だけの夢小説となりますので
ご了承ください。
それではお楽しみください。

朝七時十二分。
 この時間の電車に乗ると、必ず同じ景色を見る。

 ドアが閉まる音、座席に座る人の動き、窓に映る自分の顔。
 そして――少し離れた席に座る、名前も知らない男子高校生。

 透明感のある黒い髪が、朝の光をやわらかく受けている。
 彼はいつも、私のほうを見ない。
 窓の外だけを見つめて、何を考えているのかわからない横顔をしている。

 それなのに、私は毎朝、彼を探してしまう。

 制服のリボンを整えるふりをして、
 スマホを見ているふりをして、
 視線だけで、彼がいるかどうかを確かめる。

 ――今日も、いた。

 それだけで胸の奥が、少しだけあたたかくなる自分が嫌だった。
 名前も、声も、何も知らない人なのに。

 この電車に乗っている数十分だけ、
 私の世界は、彼を中心に静かに回り始める。

 まだ知らなかった。
 この時間が、永遠じゃないことも。
 この恋が、最初から終わりに向かっていることも。

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