あの後、キヨくんとは別れ、クラス表に従い教室に入った。
ちなみにわたしはDクラスっ。
Aクラス入るのは簡単だけど、目立つのは嫌だし、問題児の多そうなDクラスの方が楽しそうじゃない?
キヨくんも同じクラスだったからよかった……!
そしてわたしの席は、軽井沢さんの後ろ。
前に座る軽井沢さんと仲良く談笑しつつ、バレない程度に1番後ろの席に視線を送る
キヨくんの隣は堀北さんって人みたい。
堀北さん美人だなぁ。
わたしはどっちかっていうと可愛いっていわれるタイプだと思うし、容姿だけなら、年上だって言われても納得出来そうな大人っぽい見た目の堀北さんは、ちょっと羨ましいかも。
そんなことをぼーっと考えていた時、1人の男の子が声を上げた。
男の子がそう提案する。
すると、次々に賛成の声が上がり、そのまま自己紹介をすることになった。
わたしはとりあえず様子をうかがうことにした。
じゃあ、洋介くんって呼ぼうかな。
提案者である洋介くんは、スラスラと非の打ち所のない自己紹介をする。
にしても、クラスの中心になりそうな人だなぁ。
顔立ちも整ってるし、欠点無さそ〜。
そんなことを考えてるうちに、次々と自己紹介を終わらせていく。
そう言って元気よく立ち上がったのは、今朝バスで見かけた女の子だった。
言葉だけじゃない。
この子は間違いなくすぐに打ち解けるタイプだ。
なんか、私誰とでも仲良くなれますよ、みたいな雰囲気出てるし。
男女共に人気出るだろうなぁ。
って、こんなこと考えてる場合じゃないや。
どうしようかなぁ……。
自己紹介は全然大丈夫…って言うか、想像通り。
問題は──────。
チラッと、キヨくんを見る。
……何考えてるんだろ。
心読んでみよっかな。
あっ、なんだ…キヨくん、意外と真面目に考えてるんだ。
前言撤回…っw。
キヨくん、何言ってるのw?
キヨくんの久々のボケに、軽く笑いを堪えていた時、洋介君と目が合った。
…あっ、わたしか。
笑顔で軽く頷いて、ゆっくり立ち上がる。
そう言って、クラスの皆と目を合わせて、にっこり笑う。
そう言って、軽く頭を下げる。
すると、思いの外色んな声がかけられる。
うん、好印象みたいっ。
頑張って考えたかいがあったよ。
我ながらいい自己紹介だったんじゃない?
そう心の中で自画自賛しながら、席に着く。
洋介君が笑顔で拍手をくれる。
と、次は、キヨくんを指名した。
さぁ、どう出るのかな?
自由な白い鳥とやらは……。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。