第6話

♚ 𝐍𝐨. 𝟔 ♚
3,581
2026/02/13 12:19 更新













あの後、キヨくんとは別れ、クラス表に従い教室に入った。






ちなみにわたしはDクラスっ。






Aクラス入るのは簡単だけど、目立つのは嫌だし、問題児の多そうなDクラスの方が楽しそうじゃない?






キヨくんも同じクラスだったからよかった……!






そしてわたしの席は、軽井沢さんの後ろ。






前に座る軽井沢さんと仲良く談笑しつつ、バレない程度に1番後ろの席に視線を送る






キヨくんの隣は堀北さんって人みたい。






堀北さん美人だなぁ。






わたしはどっちかっていうと可愛いっていわれるタイプだと思うし、容姿だけなら、年上だって言われても納得出来そうな大人っぽい見た目の堀北さんは、ちょっと羨ましいかも。






そんなことをぼーっと考えていた時、1人の男の子が声を上げた。











平田 洋介
皆!少し話を聞いて貰っていいかな?
平田 洋介
僕らは今日から同じクラスで過ごすことになる
平田 洋介
だから今から自発的に自己紹介を行って、1日も早く皆が友達になれたらと思うんだ
平田 洋介
先生もまだ来ないみたいだし、どうかな?
櫛田 桔梗
賛成!
軽井沢 恵
いいんじゃないの?
佐藤 麻耶
だよね。私ら名前も知らないし











男の子がそう提案する。






すると、次々に賛成の声が上がり、そのまま自己紹介をすることになった。







わたしはとりあえず様子をうかがうことにした。












平田 洋介
ありがとう。じゃあ、まず僕から。
平田 洋介
平田洋介。中学では普通に洋介って呼ばれことが多かったから、気軽に下の名前で呼んで欲しい
平田 洋介
趣味はスポーツ全般だけど、特にサッカーが好きで、この学校でも、サッカーをするつもりなんだ
平田 洋介
皆、よろしく!







じゃあ、洋介くんって呼ぼうかな。






提案者である洋介くんは、スラスラと非の打ち所のない自己紹介をする。






にしても、クラスの中心になりそうな人だなぁ。






顔立ちも整ってるし、欠点無さそ〜。






そんなことを考えてるうちに、次々と自己紹介を終わらせていく。












櫛田 桔梗
じゃあ次は私だねっ













そう言って元気よく立ち上がったのは、今朝バスで見かけた女の子だった。











櫛田 桔梗
櫛田桔梗と言います、中学からの友達は1人もこの学校には進学していないので1人ぼっちです
櫛田 桔梗
だから早く顔と名前を憶えて、友達になりたいって思ってます
櫛田 桔梗
私の最初の目標として、ここにいる全員と仲良くなりたいです
櫛田 桔梗
皆の自己紹介が終わったら、是非私と連絡先を交換してください
櫛田 桔梗
それから放課後や休日は色んな人と沢山遊んで、沢山思い出を作りたいので、どんどん誘ってください
櫛田 桔梗
ちょっと長くなりましたが、以上で出自己紹介を終わりますっ













言葉だけじゃない。






この子は間違いなくすぐに打ち解けるタイプだ。






なんか、私誰とでも仲良くなれますよ、みたいな雰囲気出てるし。






男女共に人気出るだろうなぁ。






って、こんなこと考えてる場合じゃないや。






どうしようかなぁ……。






自己紹介は全然大丈夫…って言うか、想像通り。






問題は──────。






チラッと、キヨくんを見る。






……何考えてるんだろ。






心読んでみよっかな。











綾小路 清隆
✧✧︎︎✧そもそも趣味とか特技とかないし













あっ、なんだ…キヨくん、意外と真面目に考えてるんだ。











綾小路 清隆
✧✧︎︎✧俺は何も持たない、自由な白い鳥
神無月 あなたの下の名前
…っw……ふっww












前言撤回…っw。






キヨくん、何言ってるのw?












平田 洋介
君、次お願い出来るかな?







キヨくんの久々のボケに、軽く笑いを堪えていた時、洋介君と目が合った。






…あっ、わたしか。






笑顔で軽く頷いて、ゆっくり立ち上がる。











神無月 あなたの下の名前
はじめまして!涼風あなたです
神無月 あなたの下の名前
休日はカフェ巡りしたり、美味しいものを探しに行ったりするのが好きです♪
神無月 あなたの下の名前
最近はスイーツ作りにハマってて、興味ある子はぜひ声をかけてください!
神無月 あなたの下の名前
たくさんの人と仲良くなりたいと思ってるので、気軽に話しかけてもらえると嬉しいです













そう言って、クラスの皆と目を合わせて、にっこり笑う。












あなた
よろしくお願いします!













そう言って、軽く頭を下げる。







すると、思いの外色んな声がかけられる。






うん、好印象みたいっ。






頑張って考えたかいがあったよ。






我ながらいい自己紹介だったんじゃない?






そう心の中で自画自賛しながら、席に着く。











平田 洋介
よろしくね、涼風さん













洋介君が笑顔で拍手をくれる。







と、次は、キヨくんを指名した。






さぁ、どう出るのかな?






自由な白い鳥とやらは……。

プリ小説オーディオドラマ