あなた Side
そういえば、と話を切り替える。
先程感じた違和感と、店内からした音の正体について。
それを知りたいからだ。
花ちゃんが、私の質問に可愛く返してくれる。
店長が、商品か何かを落としたのだろうか。
…いや、それにしては音が大きかった。
あの金髪の青年───シンという人物は、店長の昔の部下。
つまり、彼が殺し屋である可能性が非常に高いということだ。
葵さんと花ちゃんの言葉を聞いて、一目散に駆け出す。
二人はそれに驚くが、「店長への謝罪と、シンさんへの挨拶をしてきますっ!!」と口実を作ると、二人は納得してくれたようで、店前の掃除を再開した。
冷や汗をかきながら、店内へ駆け込む。
恐らく、違和感というのは、いつもの音と少し違うからだ。
そしてその音についてだが───
棚が倒れた音、もしくは人が倒れた音…そのあたりだろうか。
もし、シンという青年が、店長を殺しに来ていたら───
またまたスライディングハイパー土下座である。
静かに言う店長。
とっても心にグサッっとくる。
…こーゆー静かな方が、余計怒ってそうで怖いんだよなぁ…
恐る恐る顔を上げると、そこには倒れているシンさんがいた。
答えを求めるように、店長を見上げる。
すると、自身のメガネを光らせてこう言った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。