壁に貼られた資料、映し出される複数のデータ、監視カメラのフレーム。
その中心で、4人の影が静かに交差する。
画面を前に、恭平が苦い顔をして報告する。
大吾が腕を組んだまま問い返す。
和也が静かに息を吐いた。
丈一郎が初めて声を上げる。
探るように和也の顔を見る。
和也の声は冷静で、迷いがなかった。
丈一郎は少し微笑んだ。
“マネージャー”とは思えぬ判断力に、改めて和也の本性を感じていた。
恭平が不意に口を開く。
暗く照らされた空間には、モニターに映し出された数々の資料と、緊張を帯びた空気が流れていた。
恭平が指をすべらせ、タブレット上に浮かぶ画像をズームする。
和也は腕を組み、モニターに映し出された資料を睨む。
大吾が息を呑むように言った。
丈一郎も初めて見せる鋭い目で、言葉を重ねる。
和也の眼差しが揺れる。
大吾が静かに言った。
和也は深く頷いた。
一瞬の沈黙。
丈一郎は、目を逸らさずにまっすぐ和也を見て、小さく微笑んだ。
──4人が、静かに視線を交わす。
その瞳に宿るのは、覚悟と信頼。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。