太宰「話は終わったかい?」
アナスタシア「まだ、ですわ。ねぇ、兄様。あなたはどうして自首なんて……帰りましょう?おうちに帰ったらいつもみたいにチェスとかしたいですわ!ね?だから、兄様…」
ドストエフスキー「帰ってください」
アナスタシア「え?」
ドストエフスキー「僕が自首しようがしまいが貴女には関係ありません。帰ってください。」
アナスタシア「いやです!にいさ_」
ドストエフスキー「帰ってください!」
太宰(フョードルが声を荒げるなんて…」
アナスタシア「……」
太宰「アナ。帰ろう。………じゃあね、フョードル」
ドストエフスキー「………」
敦「太宰さん、なんか様子おかしくないですか?」
乱歩「そうだねー何かあったんだろ」
敦「乱歩さんなら何かわかりますよね」
乱歩「めんどくさいから無理」
敦「そこなんとか」
乱歩「駄菓子買ってきて」
敦「はい」
敦「買ってきました。教えてください」
乱歩「ええ〜?君が知ってどうにかなることじゃないと思うけど」
敦「それでも、あの人たちの力になりたいんです」
乱歩「それが魔人の手助けになったとしても?」
敦「手助け、?」
乱歩「……まず、あの子とフョードルは血が繋がってない。」
敦「え?でも妹だと、」
乱歩「…魔人にそう言われてだけだろう。実際は違う。雰囲気も、顔も、性格も何も似てないしね。」
敦「……」
乱歩「彼女は太宰と一緒に魔人のとこに話しに行った。でも彼女はなぜか魔人に拒絶されてしまった、ってとこだろう」
敦「拒絶、、?なんで、、」
乱歩「それは僕にもわからない」
敦「そう、ですか。ありがとうございます。」
《夜 オフィス》
アナスタシア「……そこにいるのはわかってるのよ。出てきなさい」
敦「アナスタシアさん、、」
アナスタシア「あら、あなたは……敦、だったかしら?」
敦「……乱歩さんから聞きました。…魔人の話。」
アナスタシア「……そう。……はぁ、なぜあなたがそんな顔をするの?」
敦「……」
アナスタシア「帰りなさい。もう夜遅いわ。」
敦「……?」
僕は不思議になった。
言い方は悪いが、いつもなら
「あなたには関係ないでしょう?帰って頂戴!あなた如きの心配なんて不要よ」とか言いそうなのに。
今の彼女は、妙に大人びていて、素直だ。
アナスタシア「……なぁに?不思議そうな顔をして。……嗚呼、いつものわたくしと違うから驚かせたかしら」
敦「……」
アナスタシア「教えてあげるわ。私の秘密。…あなただけよ?特別ね」
それから、彼女は話し始めた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。