第8話

7話
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2019/12/05 07:12




……か、可愛いっ!







モブ
モブ
あ、あのっ、突然すいません
ひ、平野先輩と吉川先輩は
つ、付き合ってるんですか?
吉川
吉川
……へ?








紫耀と顔を見合わせる。







ぶはっ!!







突拍子もない質問に思わず吹き出すと
その子はキョトンとした顔で私をみた







吉川
吉川
私はただのお隣さんだよ。
何でもないから、安心して








笑いながらそう伝えると、隣でニコニコと
笑いながら紫耀も続けた。







平野紫耀
平野紫耀
そうそう、俺とあなたちゃんはね、

毎朝一緒にご飯を食べて

毎朝一緒に学校に来て

毎朝一緒に夜ご飯を食べて

時折一緒にお風呂に入って

たまにあなたちゃんの部屋で
同じベッドで朝まで一緒に
眠るだけだよ🎵
モブ
モブ
……い、一緒にお風呂っ?!?!?!








声をかけてきた女の子は唖然とした
表情で固まっている。







吉川
吉川
ちょっと、なに誤解されそうな
言い方してんの?!
平野紫耀
平野紫耀
だってホントのことじゃん!
吉川
吉川
本当のことでも言い方って
もんがあるでしょ?!
そもそも、一緒にお風呂なんか
入ってないっつーの!
誤解されること言わないで!
平野紫耀
平野紫耀
誤解されたらあなたちゃん困るの?
吉川
吉川
私は別に困らないけど、紫耀が…
平野紫耀
平野紫耀
じゃ、いいじゃん🎵
吉川
吉川
よくないっ!!








ぐっと握った拳を紫耀の腹に一発。







平野紫耀
平野紫耀
うぐっ…あなたちゃん
みぞおちは痛い……
吉川
吉川
それなら余計なことは
言わないこと!!








気がつけば紫耀の写真を撮っていた
女の子達はいなくなっていた。







はぁ…

朝から疲れる…







しばらくみぞおちを押さえていた
紫耀は直ぐに復活して、
ほどけたネクタイを指差した。







平野紫耀
平野紫耀
あっ!ネクタイ結び直さなきゃ!








校則や風紀に厳しい
学校じゃないけど







ネクタイの代わりに首から
ヒモ2本ぶら下げてたら
絶対に怒られる。







自分でネクタイ結べないなら、
ネクタイのない学校に
すれば良かったのに…







平野紫耀
平野紫耀
あなたちゃん、ありがと❤️








ネクタイを結び直すと、嬉しそうに
ニコニコと笑っている紫耀に
小さくため息をついた。







吉川
吉川
いいよ、いつものことだから
それより早く教室にいこっ
なんだかんだで時間ギリギリに
なってしまって急ぎ足で
昇降口に向かった。







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