第50話

幸せが招く笑顔が照らす未来
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2026/04/18 11:00 更新
ドサッ!!
桜影
ッぐっ!?
煙雨
大丈夫ですか!?

手足を縛られた状態で麻袋を投げるようなそんな軽い調子で物置のような場所に投げられる
全身が鈍い痛みに覆われて、唇でも切ったのか口の中が鉄錆の苦い味がした

桜影
なんとか、、、煙雨さんは?
煙雨
私は大丈夫です
桜影
、、、ここがどこか分かりますか?
煙雨
本家の地下牢だと思います、本家の者しか知らない仕掛けで出入りの出来る厄介な
桜影
本家?
煙雨
鷲脅を長とする、簡単にいえば私達一族を殺した一族達のことです
煙雨
きっと見たはずです、この田園風景に似合わない豪奢な屋敷を
桜影
(、、、あそこが)

ズキズキと痛む身体を無理やり起こして、冷たくて暗い床を這う
手足を縛られているので身動きが取りづらいのが難点だが、柱などに擦りつければ切れる可能性は高いだろう

桜影
俺達を人質にするつもりですね、まぁ成功したとしても俺達を殺す気なのでしょうけど
煙雨
すみません、こんな事になってしまって、、、
桜影
いえ、逆に感謝してるんです
煙雨
え?

孌は地面を這って手頃な柱の側に寄り、にじり寄って縄を切ろうとした
ギチギチとなる音が、静かな間に広がる

桜影
俺は、櫻宮の嫡男、唯一の生き残りで、慕ってくれる五人の為に生きる存在です
桜影
それと同時に、大切な家族を奪った奴らを復讐するという使命も持っています
桜影
桜影なんて偽名を使っていますが、本当はここに櫻宮在りけりと叫びたいんです
桜影
復讐のために、復讐を成功させるために、貴方達の復讐を手伝いたい
桜影
そして、俺の未来に繋げたい

ビチッ!!
鈍い音が響いて孌の手を縛っていた縄が千切れる、すると孌はどこに隠していたのか、細いキリのようなものを取り出し足を縛っていた縄を千切った

桜影
煙雨さんのも外しますね
煙雨
あ、ありがとう、、、

ブチツ   ブチツ

煙雨
そう、そうなのね、、、
煙雨
棗樹と小桜芽は、素晴らしい主君に仕えれて幸せ者ね
桜影
そう、ですね、、、

桜影
俺が皆の主君である限り、皆は俺を見放しません
桜影
だから、大丈夫です

どうしてか、自然と顔が笑顔になる
こんなに苦しい状況なのに、命の危機が迫る状況なのに、笑いが込み上げてくる

それはきっと

桜影
あの子達は、強いですから笑

あまりにも、幸せだからなのだろうか

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