卒業式が終わった帰り。
制服のまま、
駅のホーム。
電車を待ちながら、
ぼーっと線路を見る。
人のざわめき。
笑い声。
もう“クラスメイト”じゃない。
ただの他人に戻る。
電車のアナウンスが流れる。
その時。
息が止まる。
聞き間違えるわけない声。
振り向く。
駿佑。
息切らしてる。
ネクタイゆるい。
髪も少し乱れてる。
走ってきたんだ。
それしか出ない。
駿佑は数秒、
何も言わない。
ただ私を見る。
卒業式ぶりじゃない。
何ヶ月ぶり。
ちゃんと、私を見る目。
苦く笑う。
喉が締まる。
一歩近づく。
声が震えてる。
あの強気な駿佑じゃない。
拳を握る。
世界が止まる。
電車の音が遠い。
でも。
真っ直ぐ。
逃げない目。
心臓が壊れそう。
ずっと聞きたかった言葉。
でも。
遅い。
遅すぎる。
涙がこぼれる。
声が震える。
駿佑は黙る。
答えられない。
ホームに電車が入ってくる。
風が強く吹く。
ドアが開く。
時間がない。
その一言。
真剣な目。
ドアが閉まりかける。
その言葉を最後に、
私は電車に乗る。
ドアが閉まる。
窓越し。
目が合う。
電車が動き出す。
遠ざかるホーム。
でも。
今度はちゃんと、
終わってない。
ポケットの中。
震えるスマホ。
通知。
涙が止まらない。
まだ終わらない物語。
コメントよろしく!!!!
💗と✨もよろしくお願いします!!!!!!!!!!!!














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!