当時から数年前 …
あの日から毎晩の様に見る 悪夢
夢だと気づいて傑に会いに行くんだ
一言行った後には、傑の姿が変わる
その、傑が 人を殺すんだ とっても嬉しそうに
高専では見れなかったんだ、そんな顔
そんな笑顔 俺とのデートでも……
チュンチュン チュンチュン…
悪夢ではあるのに、夢の中でも
傑に会えて嬉しいと思ってしまう
何時か、区切りをつけないとな。
俺は朝の支度を終わらせて
高専に呪具の領収書を渡しに向かった
久々に入った高専 は、あの時と変わらない姿で
俺を囲んでいた 丁寧に管理・世話された木々
落ち葉も1箇所に集められて 小動物が居る気配
この先を進めば校舎が見えてくる、
少し気を抜くと あの日常の光景が見える
傑と二人で登校したこの道
あの木の下でキスをしたこと
デート前の待ち合わせに使ったこと
傑と悟がイタズラをして逃げている光景
硝子とタバコを吸ってみたあの場所…
忘れたいんだ。
本当に 忘れたいんだ
忘れさせてくれ
昔に思いを馳せていたら
木々の中から 呪具が飛んできた
「おい、 お前 誰だ」
聞き覚えのない声 顔
…ただ、その特徴からして
俺は 誤解を解こうと 笑い敵意がないことを見せる
だけど、それでも武器も警戒も解いてくれない
きっと 今 俺の事を話しても
聞く耳は持っちゃくれないんだろう、
アイツらがそうだった
俺は木に刺さっていた剣を引き抜き
戦闘態勢に入る 相手も武器を構える…
何処か 見覚えのある その武器に違和感を感じた
彼女の構え は洗練されて隙がない
今 攻撃しても かわされ・いなされ 攻撃される
だが、きっと今しかまともに視界に収まられない
きっと今を逃せば 音や気配で戦うことになる
俺はあえての 隙のある大ぶりで
間合いを詰めた 彼女は勿論 俺の隙を狙う
脇腹に刃物が当たるギリギリ だ。
刃物 に俺の呪力を込める
俺の思い通りの形に変形する
例えば 、先端から丸くさせる…とか
使えない呪具を瞬時に投げ捨てた
カランカラッ…
相手は丸腰 対して俺は武器がある…と言っても
慣れない 武器だ 手にも馴染まず
少しでも気を抜けば隙だらけになるだろう
急所である、金的を狙って来た この子は勝つ為なら 正々堂々等のスポーツマンシップは捨てる子らしい
申し訳ないと思いながら
剣で相手の拳をいなす …
刃で傷を作らないように 切れ味のない方で
力を流す… 俺は悟の教え子を傷つけたくない
だが、目の前の子は それを手加減・舐めプと感じたらしい
いい感じ… 曖昧な言い回しだから変えよう
好意的な感情だ それが、今 彼女から感じない
なんでだろう…?
その、守られている部分にだけ刃を突き立てる
片手を抑えれば 刀ごと その場に固定
そすると、あら不思議 手が固定されましたぁ〜
彼女の制服 と地面に呪力を込めて ‘’固定”
俺は 教職員証 を見せた
俺は彼女から敵意が無くなったのを確認して
呪力を解いた …

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!