夜
みんなが寝静まり、基本静かなこの時間に
街灯に照らされながらキャリーケースを引く1人の少女の携帯がなる
プルルルルル
ブチッ
ふーっ!やっぱり夜景綺麗だな
韓国来てよかった
ここからホテルまで結構距離あるな
さっきまでtakeと電話してたから
ちょっと寂しいかも
仕方ない電話するか
何があった!?とすごい大きい声で聞いてくるから耳鳴がする
こいつ本当に殺してやろうか?
なんてつまらない会話をしながら歩いていると後ろから声をかけられた
驚いた衝撃でスマホを離してしまい
スマホが道路を滑るように進んでいく
少し離れたところからtakeの声が聞こえる
スピーカーにしてないのに聞こえるってことは相当大きな声を出してるのだろう
急いでスマホ取ろうと立ち上がる
が、足に走った激痛で動くことができない
それでもなんとか取ろうと手を伸ばすけどそれは叶わず
話しかけてきた4人組のうちの1人がスマホを持ち上げた
と言いながら私の方へスマホを向けてくる
私はそれをぶんどって
すぐtakeに助けを求める
前を向くとほぼ0距離に顔があった
急いで逃げようとするが足が痛すぎて動かない
takeに連絡しようにも充電が切れたみたいで繋がらない
私は話しかけて来た赤髪を睨む
逆になんで睨まれないと思うんだよ
そう言った瞬間視界が高くなった
そして瞬時に理解したこれは姫抱きだと
そう言い、また暴れ始める
この際、落とされたほうがマシだ
私が反論しようとした瞬間柔らかいものが口に当たった
え、キ、キス!?
これキス!?
いや、流石に違うよね!?
違うと信じたい…
でもあれ、完全に
私のファーストキスが、、、
悔しいのと恥ずかしいので涙が出てくる
こいつ!ムカつく!絶対56す
眠い
さっきまであった悔しさも恥ずかしさも全部が眠気に変わっていくように感じる
たしかsellyだっけ私のファーストキス奪ったやつ
なんだろう、さっきまで嫌だったのにすごい安心する
いやさっきも別に嫌ではなかった、ただ急であんなことされて、はじめてのことだからびっくりしただけで
初対面のはずなのに姫抱きされて嫌どころか安心感まで感じてる
周りの人も怖いって言うよりあったかいみたいな…
もういいや考えのめんどくさいし
暗転
修正しました!











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。